制作事例
写真家・麥生田兵吾。京都新聞印刷とのコラボレーションによって、サンエムカラーが新聞印刷機のカラーマネジメント設計、色補正を行う。それによって、既存の新聞よりも広い色域の新聞を印刷することを可能にした。
技術情報 新聞の写真印刷は現在が最良なのか? 今回改めて新聞印刷の色を分析し、丁寧に色を追求するとどうなるのか?というのが本書のチャレンジでした。カラーチャートを印刷して分析することによって、新聞印刷における色の限界を数値化し、現在の技術でICCプロファイルを制作しました。これにより、RGBからCMYKへの変換精度を従来の方法から劇的に向上することができました。カラーマネジメントのワークフローを再設計することに加え、作品1点1点に対して新聞印刷の適正にあったレタッチを施しています。色再現を再検証し磨き上げることで、その印刷手法のポテンシャルを引き出す。本来の意味のカラーマネジメントを行った一冊になります。
書誌情報 印刷技法:表紙(オフセット印刷)本文(新聞輪転印刷) 用紙:表紙(OKミューズキララグレー)本文(新聞用紙) 製本:中綴じ 表紙小口折り、シルバー箔押し) 寸法:表紙(39.6×27.7×折返24.0cm)本文(39.6×27.3cm) 発行日:2024年11月28日 著者:麥生田兵吾 デザイン:北原和規(UMMM) 表紙印刷・製本:株式会社サンエムカラー 本文印刷:株式会社京都新聞印刷 価格:1980円(税込)
麥生田兵吾(むぎゅうだひょうご) 「Artificial S」という一つの主題に専念し制作活動している。「S」は「sensitivity」「space」「scene」など複数の意味と、そして複数性そのものを包含させている主題は全5章で構成され、全章を通して「生と死」が互いに溶け合うさまを表現する。現在は展示空間の表現から、本の表現への制作を進めている。また 2010年より写真活動「pile of photographys」をweb上で発表し続けている。 http://hyogom.com/
発行:サンエムカラー 発行年:2024 https://note.com/sunmcolor/n/nf57be9fd7cd8