制作事例
表紙に触った瞬間、そのテクスチャーの肌触りにぞくぞくさせられる。奥山の「windows」の曇りガラスといえばいいのだろうか、凹凸がある窓ガラスの質感を3Dで再現するという荒技から始まる。 テクスチャーのある透明なページを捲ると本来の印刷の部分である作品が露わになるのだが、サンエム独自のチューニングが施されたジェットプレスというインクジェットの化け物のようなプリンターが描く質感がえぐい。えぐいというとマイナスのイメージだけども、えぐいと言わざるえないくらいに立体的な印刷に仕上がっている。 おそらくデザイナーの岡崎が狙った部分は感情の排除。テクスチャーに針を思いっきり振ることで、作品から感情を取り払い見る人の視線を印刷の質感に集中させる。 そしてそこに展開されるのは圧倒的にハイレベルな印刷。岡崎の振るタクトの合図で一気に畳み掛けるサンエムの印刷力。 32枚のページ数とは思えない存在感を感じさせてくれる。
https://note.com/phsession/n/n6e3872bb5ea9 https://www.youtube.com/watch?v=xhf2-KxmP1s
発行:print house session 制作年:2023 サイズ:97×210m、32ページ 綴じ方:中ミシン綴じ 用紙:表紙 G-PET L判200μ 本文 SA金藤+ 菊93.5kg https://printhouse.base.shop/items/79156447