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制作事例

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高木こずえ 写真集『GROUND』

『MID』、『GROUND』の2冊は、作家・高木こずえの核であるとともに、その表現の豊かな振幅を体現するものと言えるだろう。 高木こずえは1985年生まれ。2006年にキャノン写真新世紀グランプリとEPSON Color Imaging Contest 準グランプリを受賞し、その才能は早くから注目を集めていた。待望の初写真集は、ストレート写真のシリーズ『MID』とコラージュの作品『GROUND』の2冊で、スタイルは異なるものの、作家にとってはいわば双子のような関係にあると言える。 『MID』は「生まれる」と「死ぬ」の"間"。すべてであり同時に空白とも捉えられるその"間"に、風景や動物、人が黒い舞台に立ち現れるように映し出される。そこにある無数の生と死の鋭さ、同時に別の時空につながっていく感覚は、ストレートフォトを超えたストレートと呼べるものだ。 一方『GROUND』ではオリジナルの一対の作品(VOCA展2009府中市美術館賞受賞)からディテールを取り出し組み合わせた作品を展開している。解体され抽出され変容していくエネルギーは、白熱するマトリックスを思わせ、命が生まれては土に還りまた生まれるという流れを表現したものとなっている。 『MID』、『GROUND』の2冊は、作家・高木こずえの核であるとともに、その表現の豊かな振幅を体現するものと言えるだろう。

高木こずえ http://cozuetakagi.com/

メディア

その他

発行:赤々舎 発行年:2009 サイズ:B6変(160×154mm)、124ページ 第35回木村伊兵衛写真賞受賞 http://www.akaaka.com/publishing/books/bk-takagi-ground.html

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