高木康行『GRIDSCAPE』

写真家・高木康行が、長年取り組んでいる都市景観を撮影した作品「GRIDSCAPE」。 これまで展示をするたびに国内外で大きな反響を呼んだ本シリーズが、一冊の作品集となった。 格子状(grid)に整った都市の景観美を意味する『GRIDSCAPE』は、都市の肖像写真として高木が2013-2023年にかけて撮影してきた作品の集大成である。 「圧倒的な質量で形成された都市景観は、興味が尽きない表情に溢れている。」と高木は言う。高木の眼に写る景色が「GRIDSCAPE」として、その緻密さを我々の前にも露わにする。作品の持つ緊張感とリズムは、高木が切り取るからこそ見えてきた都市の表情と言えるだろう。作品集の巻末では、内田まほろによってそのあたりの考察が深められている。

写真：高木康行 アートディレクション：清水恵介 執筆：内田まほろ 翻訳：嶋田ミミ 印刷：株式会社サンエムカラー 製本：株式会社望月製本所 プリントディレクション：篠澤篤史（株式会社サンエムカラー） ギャラリーディレクター：長山一樹 発行者：江本昭司（株式会社望月製本所）