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カテゴリ:業務実績

浮世絵約30数点を“手で触れられる”浮世絵複製画展
「市川團十郎と歌川派の絵師たち」、開催のお知らせ

2023.11.17  カサネグラフィカ, 展覧会・イベント情報, お知らせ 

浮世絵複製画展
「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展

株式会社サンエムカラーなどによる「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展実行委員会は、浮世絵複製画展「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展を、2023年12月3日(日)から12月25日(月)まで、大垣書店京都本店イベントスペースで開催いたします。


・江戸歌舞伎の浮世絵、複製画約30数点と原画1点を展示
本展では、江戸歌舞伎をけん引した七代目、八代目、九代目の團十郎の姿が描かれた浮世絵の複製画約30数点を展示します。当時、團十郎三代の活躍を世の中に伝えたのは、歌川派を中心とした浮世絵になります。これらの複製画は日本有数の個人浮世絵コレクションである、浅井コレクションから作成。「歌舞伎十八番の内・総角の助六(あげまきのすけろく)」(1896年・九代目市川團十郎)は原画と複製画を展示。原画と見比べて複製画が肉眼では寸分違わないことを確認できます。

・100年続く浅井コレクションから厳選
今回の展示品は、“浮世絵とは、江戸時代の世相の最大の証言者である” という信念に基づいて、初代浅井勇助氏が浮世絵の蒐集を始めて現在に至る「浅井コレクション」の中から選び抜かれました。その数は3万余点にもおよび、それをもとに刊行された浅井勇助著『近世錦絵世相史』(全8巻 平凡社刊)、『錦絵日本の歴史』(全4巻 日本放送 出版協会刊)などは、錦絵による世相史研究の嚆矢(こうし)となっています。

・複製画なので、作品に触れることが可能
本展の浮世絵の複製画は、来場された方の手で触ることができます。視覚と触覚で浮世絵の質感が堪能できる、国内では珍しい展示となります。また視覚障害のある方にも浮世絵の魅力に触れていただけたらと思います。

・江戸に想いを馳せる関連グッズを販売
本展では、図録、グッズ、浮世絵複製画、関連本も販売いたします。手ちぎり越前和紙ポストカード、和紙風チケットファイル、風呂敷、てぬぐい、和綴じノート、今治タオルハンカチ などが並び、「和」を意識したグッズ展開となっています。

・十三代目襲名式と同時期に開催
ちなみに「當る辰歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」が京都・南座で、2023年12月1日(金)から開幕。南座から徒歩17分の大垣書店京都本店での開催になり、この襲名披露興業を寿(ことほ)ぐ企画でもあります。

 

開催概要

浮世絵複製画展「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展

江戸の文化文政から明治まで、江戸東京の歌舞伎を牽引してきた市川團十郎三代の軌跡を、爛熟期の浮世絵でたどる展覧会を開催します。文化文政期、七代目が歌舞伎を江戸が誇る町民文化にまで高め、天保の改革による弾圧のなか、江戸一番の美男子だった八代目がその人気を支えました。そして明治時代、九代目が近代歌舞伎を切り拓きます。こうした團十郎三代の活躍を世の中に伝えたのは、当時最盛期を迎えていた歌川派を中心とした浮世絵師たちでした。

浮世絵複製画展「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展では、江戸歌舞伎をけん引した七代目、八代目、九代目の團十郎の姿が描かれた浮世絵を中心に複製画約30点を展示します。これらの複製画は日本有数の個人浮世絵コレクションである、浅井コレクションから作成。なお、本展の浮世絵の複製画は、来場された方に手で触ってもらうことができます。視覚と触覚で浮世絵の質感が堪能できる、国内では珍しい展示となります。100200年前の浮世絵を見て触れて、あなたも歴史の証人になってみませんか。

出展作家:歌川豊国、歌川国貞、歌川国芳、豊原国周など

開催概要

イベント名称 :浮世絵複製画展「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展
開催期間 :2023123日(日)~1225日(月)10:0022:00(最終日のみ17:00まで)
開催場所 :大垣書店京都本店イベントスペース
入場料   :無料
住所    :〒600-8565 京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78 京都経済センター SUINA(すいな)室町1F(京都市営地下鉄烏丸線「四条駅」下車、阪急京都線「烏丸駅」下車、26番出口直結)
主催:「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展実行委員会・大垣書店


媒体掲載

本展はいくつかの媒体で紹介いただいています。ぜひご覧ください。

「京都観光Navi」
https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=9158
「デジスタイル・京都」
https://www.digistyle-kyoto.com/event/37920
「KYOTOLIFE」
https://www.life-info.co.jp/ukiyoe_sunm/
「Kyoto Love. Kyoto」
https://kyotolove.kyoto/I0000582
「ススミカマガジン」
https://susmca.com/danjuro-and-utagawa-ukiyoe/
「京都で遊ぼう ART」
https://www.kyotodeasobo.com/art/exhibitions/danjuro-utagawa/index.html

ラジオ局FM京都の番組「ONE FINE DAY」(DJ:寺田有美子)で11月12日13:00頃に紹介されました。

江戸歌舞伎と浮世絵の関係性

江戸時代後期から末期は、江戸文化の爛熟期でもありました。歌舞伎も、その江戸文化を代表するもののひとつとして大変な人気となっていたわけですが、その歌舞伎とのコラボレーションで全盛期を迎えていたのが浮世絵(錦絵)でした。

とりわけ豊国、国貞の歌川派は、歌舞伎役者や名場面を描いて人々から大きな支持を得ていました。 当時、歌舞伎界を代表する名優、七代目市川團十郎は、歌川国貞と懇意にしており、團十郎を描いた浮世絵(錦絵)は、その人気と相まって、大いに売れたと言います。こうして歌舞伎界の大名跡、市川團十郎の波瀾に満ちた活躍は、浮世絵(錦絵)によって現代に伝えられることになりました。

 

七代目、八代目、九代目團十郎の歴史に残る逸話(エピソード)

・七代目 市川團十郎

七代目市川團十郎は、豪快ななかにも男らしい色気がただよう芸風だったらしく、市川宗家のお家芸である荒事をよくするほか、四代目鶴屋南北と組み『東海道四谷怪談』の民谷伊右衛門のような悪役をやって人気を取った。いわゆる「色悪」の領域を確立した人物である。

天保3年(1832年)、息子・六代目市川海老蔵に八代目團十郎を継がせ、自身は五代目市川海老蔵を襲名する。このとき成田屋相伝の荒事18種を選んで「歌舞妓狂言組十八番」と題した摺物にし、これを贔屓客に配った。これが「歌舞伎十八番」となった。七代目團十郎改メ五代目海老蔵は、市川宗家=荒事の本家=江戸歌舞伎の権威、という図式を完成させた。また現代使われている「おはこ」という言葉は「歌舞伎十八番(じゅうはちばん)」の台本を箱入りで保存したことに由来するといわれる。

天保13年(1842年)、天保の改革の旋風が吹き荒れるなかで、海老蔵は突如江戸南町奉行所から手鎖・家主預りの処分を受け、さらに江戸十里四方処払いとなる。これによって江戸の舞台に立つことが不可能となった海老蔵は成田屋七左衛門と改名。一時、成田山新勝寺の延命院に蟄居したのち、駿府へ移る。その後さらに幡谷重蔵と改名して大坂へ昇り、京・大津・桑名などで旅回り芝居の舞台に立った。追放の直接の原因は、奢侈禁止令に触れる派手な私生活と実物の甲冑を舞台で使用したというものだったが、要するに罪状は何でも良く、その目的は江戸歌舞伎の宗家として江戸っ子の誰もが認める「あの團十郎」を手厳しく処罰することにより、改革への腰の入れようを江戸の隅々にまで知らしめることにあった。

・八代目 市川團十郎

「助六」の舞台上で、八代目が身を沈めた桶の水を美顔水としてとっくり1瓶1分(現在の価格で3000円ほど)で販売すると飛ぶように売れた。なかには八代目の痰を「団十郎の御痰守」として販売する者までいた。

・九代目 市川團十郎

1887年(明治20年)、演劇改良運動の一環として、明治天皇の御前で初の天覧歌舞伎を催すという栄誉に浴し、「勧進帳」の弁慶などを務めた。この天覧歌舞伎は外務大臣・井上馨邸で開催されたが、九代目は井上のほかにも演劇改良会を通じて、伊藤博文や松方正義などの元老とも交流を持ち、歌舞伎俳優の社会的地位の向上につとめた。

 

「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展実行委員会について

社名   :株式会社サンエムカラー
本社所在地:〒601-8371京都市南区吉祥院嶋樫山町37
代表取締役:松井勝美
設立   :1985810日 設立
事業内容 :8K印刷(超高精細印刷)
      カサネグラフィカ(次世代高精細複製)・ジークレー版画
      カタログ・パンフレット・チラシ等の企画・印刷・加工
      FMスクリーン印刷 LED-UV印刷
      高濃度印刷
      特殊印刷レプリカ印刷・ルミナアート印刷
      グッズ企画・制作・販売
ウェブ  :https://www.sunm.co.jp/

社名   :橘企画株式会社
設立   :201011
代表   :橘 倍男
所在地  :〒101-0047東京都千代田区内神田1-10-8 ハゴロモビル2階
事業内容 :カレンダーの企画・製作・販売
      キャラクター商品の企画、開発、販売
ウェブ  :https://www.sunexcelartcalendar.com

 

本展への問い合わせ

担当者:「市川團十郎と歌川派の絵師たち」展実行委員会 吉田
メールアドレス:yoshida@sunm.co.jp
電話番号:サンエムカラー内実行委員会 075-671-8458


国際的コンテスト「Innovation Print Awards 2023」で最優秀賞をYOSHIROTTEN『SUN BOOK』が受賞

2023.11.14  受賞関連ニュース!, 印刷作品アーカイブ, お知らせ  ,

 

サンエムカラーで印刷をしたアートブックが最優秀賞を受賞

富士フイルムビジネスイノベーションが主催するデジタル印刷に関するコンテストプログラム「イノベーション・プリント・アワード(Innovation Print Awards)」は、2008年からアジア・パシフィック地域で開催しています。

国内外のデジタル印刷作品を評価するコンテスト「Innovation Print Awards 2023」入賞作品が発表されました。日本からは最優秀賞含む計4作品が入賞。

通算で16回目の開催となる本年度は、アジア・パシフィックの11の国と地域から275作品の応募があり、その中から39作品が入賞作品として選出されました。また今年の最優秀賞作品には、トナーとインクジェットというそれぞれ異なる技術を活用した2作品が選出されました。

最優秀賞のインクジェット部門の受賞作が、サンエムカラーで印刷を行なったアートブックYOSHIROTTEN『SUN BOOK』になります。


2023年度イノベーション・プリント・アワード

最優秀賞 Best Innovation Award 2023(インクジェット)

作品名:”SUN BOOK” by YOSHIROTTEN

企業名:株式会社サンエムカラー(京都府京都市)

出力機種:Jet Press 750S

作品説明:デザイナーYOSHIROTTEN氏による、アート作品365点からなる、展示会用アートブック。「高濃度でダイナミックレンジが広く、シャドー側の表情が豊かな印刷」を、デジタル印刷機Jet Press 750Sで実現。表紙は12色のバリエーション、6センチの厚さがある小口部分に箔を施すなど、個性的な外観を持つ。365部限定販売。

https://sunproject.ydst.io/

 

最優秀賞だけでなくダブル受賞

2023年度イノベーション・プリント・アワードでは、「最優秀賞 Best Innovation Award 2023(インクジェット)」だけでなく、日本入賞作品「芸術関連製品」部門 第1位も受賞しています。

下記の公式サイトで、他の受賞作品もお楽しみください。

・「イノベーション・プリント・アワード」(日本語)https://www.fujifilm.com/fb/company/event/innovationprintawards

・「イノベーション・プリント・アワード」(英語)https://www.fujifilm.com/fbglobal/eng/company/news/release/2023/2668

・「イノベーション・プリント・アワード」プレスリリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000118297.html

・『PJ web news』「富士フイルムBI、IPA2023で日本から最優秀賞含む4作品が入賞」
http://www.pjl.co.jp/news/global/2023/11/16819.html

・『時事通信』「国内外のデジタル印刷作品を評価するコンテスト「Innovation Print Awards 2023」入賞作品発表」
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000021.000118297&g=prt

・『NEWPRINTING』「富士フイルムHD デジタル印刷作品を評価するコンテスト「Innovation Print Awards 2023」でサンエムカラーが最優秀賞」
https://www.newprinet.co.jp/%e5%af%8c%e5%a3%ab%e3%83%95%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%83%a0hd%e3%80%80%e3%83%87%e3%82%b8%e3%82%bf%e3%83%ab%e5%8d%b0%e5%88%b7%e4%bd%9c%e5%93%81%e3%82%92%e8%a9%95%e4%be%a1%e3%81%99%e3%82%8b%e3%82%b3%e3%83%b3


本作にご協力いただいた皆様には感謝しております。海外でも認められる印刷ということになりました。今後ともより良い印刷を行なっていければと思いますので、お気軽にご連絡をいただけましたら幸いです。

 

シンガポールでの授賞式の様子

イノベーション・プリント・アワードの授賞式は、シンガポールで開催。アジア圏の各国から受賞者が集ました。サンエムカラーからは、本作の営業の篠澤とプリンティングディレクターの大畑が授賞式に参加しました。会場の様子を少々お届けします。


100年先の人々に京文化を伝えるラグジュアリーマガジン『京都百年書 Issue 01 瓢亭』を印刷

2023.10.19  印刷作品アーカイブ, 展覧会・イベント情報, お知らせ  ,

紙印刷の価値を極めた100部限定の豪華本

京都初のアートマガジン『京都百年書 Issue 01 瓢亭』が刊行されました。サンエムカラーでは印刷を担当しています。

「本質を守りながら時代に合わせて変わり続け、受け継がれる京文化の〝今〟を記録し、100年先の人々に京文化を伝えること」をコンセプトに創刊。100年先に文化を残していくために、紙に印刷された本によって記憶に残していく試みになります。

第一号は、京都・南禅寺畔で400年近く店を構える老舗料亭「瓢亭」の日常を紹介した一冊です。

本書では「瓢亭」に縁のある事柄を盛り込んでいます。表紙は阿波和紙。京焼が2客付きなど、料理に使われた素材や道具、ゆかりのものを本に貼り込み、視覚だけでなく五感で楽しめる仕掛けがお楽しみいただけます。

「五感」に働きかけ、記憶に残りやすい本


本書は、「 文化を知る。世界を変える。」をスローガンに、京都の文化を世界に発信するウェブメディア< THE KYOTO >と、写真集や美術書に定評のある出版社 赤々舎と青幻舎の創業者が手がける< PURPLE>が、共同で企画、制作。

100年先の人々に京文化を伝えることを目的としています。 空気までも映しだす〈瓢亭〉の懐石料理コース全品の美しい写真とともに、素材や道具、ゆかりのものを丁寧に貼り込んでおり、手ざわり感を大切にした世界限定100冊の極められた一冊となっています。

さらに14代 当主 高橋英一氏が絵付け、作陶は龍谷窯 宮川香雲、監修は15代当主 高橋義弘が行った京焼「京焼刷毛目瓢箪銘々皿」が2客付き。

明治15年に建てられた数寄屋造りの新席でみられる土壁を表現した表紙の阿波和紙は、藁が美しく浮き出た土壁と同素材。西陣で採れる希少な聚楽土と藁を混ぜて漉き込まれており、随所に、京の伝統と技が光っています。

デジタル化の急速な進展に伴い、様々な業界でペーパーレス化が進んでいる。広告や新聞、雑誌など更新される情報はさらに電子化が進み、これからは「紙に印刷する意味」が問われるだろう。特別な存在になろうとしている紙印刷された本は、手触りや香りなど「五感」に働きかけ、記憶に残りやすいという特徴を持つ。保存性の高い紙を使えば、数百年、数千年と保存することもできる。『京都百年書』は、そんな紙印刷の価値を極めた一冊である。遠い未来において、希少価値の高い手法で、人々の記憶に残し、伝承していく。この本が、紙印刷の価値を感じる機会となれば幸いです。

『京都百年書』ウェブサイトより引用
https://pr.kyoto-np.jp/exhibition/kyoto-century/

刊行を記念して『THE KYOTO』でインタビュー記事「瓢亭当主親子が挑む京料理の未来『京都百年書』刊行」が掲載されています。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/thekyoto/1118268

 

瓢亭当主による京焼が本に付属

瓢亭14代当主の髙橋英一氏が絵付けをし、宮川香雲氏が作陶したオリジナル京焼付き。

京焼・茶の湯道具を3代にわたって手がける龍谷窯 宮川香雲氏が作陶した皿に、瓢亭14代当主の髙橋英一氏が瓢箪の図柄を絵付けした限定品を特別に製作。二人の直筆サインと落款も添えた、『京都百年書』でしか手に入らない銘々皿2客と共にお届けします。

 

新規オープンした「京都 蔦屋書店」でトークイベント開催

2023年10月17日に開業した京都髙島屋S.C.の5・6階に、「京都 蔦屋書店」がオープン。「京都 蔦屋書店」は、『アートと文化の「伝統と最先端」が共振し、その価値を高め合うような場を創る』をコンセプトとして、歴史に裏打ちされた伝統とカッティングエッジなカルチャーを幅広く提案することを目指した書店です。

京都 蔦屋書店で『京都百年書』は展示販売されています。お値段のするアートブックですので、まずはお手に取ってください。

また、トークイベントも開催されますので、歴史ある京都の文化のラグジュアリーな側面を知りたい方は足を運んでいただけましたら。


【イベント】『京都百年書Issue01 瓢亭』発売記念トークイベント

京都 南禅寺畔〈瓢亭〉の懐石料理を、視覚だけでなく五感で楽しむアート本『京都百年書 Issue01 瓢亭』。 この作品集の発刊を記念して、〈瓢亭〉第14代当主 髙橋英一氏、第15代当主 髙橋義弘氏、作品集に付く京焼「京焼刷毛目瓢箪銘々皿」を作陶した宮川香雲氏のトークイベントを開催いたします。貴重なこの機会にぜひご参加くださいませ。

日時:2023年10月26日(木) 11:00~12:00(10:30受付開始)
場所:京都 蔦屋書店 6階シェアラウンジイベントスペース

詳細はこちら
https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/36346-1131041006.html

書誌情報

『京都百年書 Issue 01 瓢亭』

仕様:450×290mm/A3横変型/52頁/100部限定(エディションナンバー付き)※エディションナンバーはお選びいただけません。/京焼刷毛目瓢箪銘々皿 2客付き(作陶:龍谷窯 宮川香雲、絵付:瓢亭 髙橋英一、監修:瓢亭 髙橋義弘)
価格:165,000円(税込)
発行日:2023年10月17日
企画・制作:合同会社PURPLE(姫野希美)、THE KYOTO(佐藤寛之)
構成・編集:GRAfts・小池友紀
アートディレクション・デザイン:GRAfts
執筆:小池友紀
写真:蛭子真
翻訳:横田典子
英文編集:Kelly Waldron・Derek Wilcox
印刷:株式会社サンエムカラー・&PAPERS(有限会社マルシゲ紙器)
協力:龍谷窯 宮川香雲 
発行人:安田英樹
発行:合同会社PURPLE
〒604-8261 京都府京都市中京区式阿弥町122-1 式阿弥町ビル 3階
Tel. 075-754-8574 Fax. 075-606-4059
http://www.purple-purple.com

雑誌『デザインのひきだし』50号にサンエムカラーの印刷物が掲載

2023.10.13  雑誌に掲載されました, 印刷作品アーカイブ, お知らせ  , ,

各印刷会社から送られてきた印刷物を製本した一冊


デザイン雑誌『デザインのひきだし』の50号の特集は、100社176種類の実物サンプルを収録した、厚さ10cm、重さ約3kgの超特大号!

サンエムカラーも、実物サンプルを2点掲載させていただいています。

今回の『デザインのひきだし』は、各印刷会社の得意とする印刷技法を用いた印刷物を、100社分集めて製本した内容になります。特殊な印刷がまとめて楽しめるという、本づくりの可能性を広げる一冊になっています。そしてビックリするほど分厚い3冊のセットです!

デザインのひきだし50 特集「現代日本の印刷加工大全」

日本全国の印刷加工会社100社の「自社の一番得意な印刷加工」サンプルが全176種類入った、世界中どこを探しても無い印刷加工見本帳の決定版。自分の発想したデザインを、いかに効果的に印刷/加工表現するか。そんなデザイナーに必須な印刷・紙・加工などの技術情報をわかりやすく紹介する『デザインのひきだし』。

50号となる今号の特集は【現代日本の印刷加工大全】。「あなたの会社の一番得意な印刷加工を教えてください!」という問いに応えてくれた、日本全国の印刷加工会社がつくった実物サンプルをすべて収録。活版印刷から箔押し、シール印刷、オフセット特色6色印刷、多色スクリーン印刷、偏光パール印刷、擬似エンボス、銅版印刷、コールドフォイル、リソグラフ、和紙への印刷、レインボーフィルム貼り、合紙、Vカット……などなど、多種多様な印刷加工がすべて見られます!
https://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=52033

展覧会のブックレットとアートブックの印刷を再現して掲載



サンエムカラーは、以前に印刷を担当した「池田亮司展」ブックレット、YOSHIROTTEN『SUN BOOK』から1ページずつを掲載しています。

「池田亮司展」ブックレットは、サンエムカラー独自の印刷技術「燦・エクセル・アート(印刷の8K)®」を用いて、通常よりも細かい印刷を行っています。池田亮司の繊細な作品の魅力を伝えています。

YOSHIROTTEN『SUN BOOK』は、JetPressを高濃度でプリントするサンエムカラーならではの設定を行い、濃密な一枚になっています。YOSHIROTTEN本人に印刷を納得いただいたアートブック。そこからページを選定いただきました。

著名なアーティストによる作品を通して、他の印刷との質感の違いを手に取って実感いただけたらと思います。印刷のご依頼もお待ちしております。

「池田亮司展」ブックレット

フランス・パリと日本を拠点に国際的に活躍するアーティスト/作曲家である池田亮司(1966-)は、テクノロジーを駆使し、光や音を用いて鑑賞者の感覚を揺さぶる没入型の作品を数多く発表してきました。本展では、2009年以来となる国内美術館での大規模な個展として、新作を含む近年の池田の活動を展観します。

作品解説や展示風景写真を収録した展覧会ガイドブック(日英バイリンガル)です。吉竹美香氏による論考のほか、バーバラ・ロンドン氏による作家へのインタビューを掲載しています。https://www.hirosaki-moca.jp/exhibitions/ryoji-ikeda/



SUN BOOK by YOSHIROTTEN

本作品集「SUN BOOK」は限定365部が制作され、表紙は12種類のバリエーションを持っています。デザインはYOSHIROTTEN本人が手掛け、印刷は国内最高峰の印刷技術を誇るサンエムカラーが担当。表紙や裏表紙、小口はメタリックに統一され、約6cmもある背表紙は糸かがりという剥き出しのような仕様に。中面はプロジェクトのコンセプトに合わせ、365点のアート作品が日付と共に印刷されています。その佇まいはまさにオブジェと言い得るクォリティ。かつて誰も目にしたことのない、そしてこれからも目にすることのないであろう前代未聞のアートブックが誕生しました。
https://sunproject.ydst.io/


今回掲載した印刷物のゲラです。左が池田亮司、右がYOSHIROTTON。

過去にも『デザインのひきだし』に掲載

サンエムカラーが以前の『デザインのひきだし』は下記になります。古書店などでお手に取ってみてください。

『デザインのひきだし』27号
https://dhikidashi.exblog.jp/25276518/

『デザインのひきだし』34号
https://www.sunm.co.jp/topics/news/published/2039

『デザインのひきだし』35号
https://twitter.com/yukiakari/status/1050622695052726273

書誌情報

デザインのひきだし50

特集「現代日本の印刷加工大全」

発売日:2023年10月刊行
仕様:B5 並製 総160頁
定価:3520円(10%税込)
ISBN:978-4-7661-3743-9
分類コード:C3070

https://www.amazon.co.jp/dp/4766137434

 

画家・松村咲希の作品集をサンエムカラーのオンラインショップで販売開始

2023.10.11  お知らせ, 作品制作  ,



想像力を刺激する躍動的なペインティング作品

画家・松村咲希さんの2019〜2023年の作品、活動、寄稿がたっぷりとつまった112ページのボリューム、限定400冊のドイツ装の本として完成しました。鮮やかな色彩、立体感、数々のプロジェクトアーカイブをお楽しみください。

松村さんは、最近は福岡や金沢での個展の他に、OIL ART MARKET 2023 DMOARTS、D-art,ART2023 松坂屋名古屋店、アート大阪2023、Art Fair Philippine 2023、ART MARKET TENNOZ 2023、ONE ART TAIPEI 2023などのアートフェアに出展。また作品がドラマに使われるなど、活躍中の作家さんです。


こちらから購入可能です。サンエムカラーのアートブックプロジェクトの一冊になります。
https://www.sunm.co.jp/shopping/458.php

書誌情報

「Saki Matsumura」
112ページ
著者:松村咲希
寄稿:美術評論家・色彩研究 三木学、keshik.jp <http://keshik.jp> ディレクター 黒田純平
寄稿文英訳:イアン・サトル
装丁・デザイン:北原和規(UMMM)
印刷ディレクション:木村 浩(サンエムカラー)
印刷:サンエムカラー
製本:新日本製本
2023年10月6日:第1刷発行
限定400冊

プロフィール

松村咲希
1993年 長野県生まれ
2017年 京都造形芸術大学大学院ペインティング領域修了
現在、京都在住

アクリル絵具を使用して、ペインティング、シルクスクリーン、ステンシルなどの複数の技法を組み合わせ、鮮やかな色彩や凹凸など様々な要素がぶつかり調和しあう、絵画ならではの空間性を持った作品を描く。

https://sakimatsumura.jimdofree.com/

 

 

 

関連展 松村咲希個展「絵肌にシュプール」

現在、個展も会期中ですので、実際の作品を鑑賞されたい方は是非!

個展に合わせたインタビュー動画です。制作風景も収録されています


松村咲希個展「絵肌にシュプール」

会期:2023年10月6日(金)〜 21日(土)12:00〜19:00 
休館日:10月9日(月)、15日(日)
会場:GALLERY SCENA.
https://gallery-scena.com/
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目15-17クレストコート神宮前1F

シュプールとは、スキーで滑った跡のことです。長野県野沢温泉村で生まれ育った松村咲希は、雪山やスキーが身近な存在でした。最近、久しぶりに帰郷した彼女は、自分の作品はこの場所の風景も無意識に表現してるのかも、と至ったそうです。松村咲希の作品は、スピード感があります。画面を走る白いラインが印象的で、確かにシュプール=痕跡が表れています。今回、個展を開催するにあたり、彼女は、改めて自身の作品と自身の人生の軌跡を見つめ直しました。

https://gallery-scena.com/exhibition/matsumura-saki-2023/