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カテゴリ:業務実績

写真集 『Durbach Block Jaggers 3 + 2』

2017.5.12  印刷作品アーカイブ 

 

彫刻のように流れるモダンなデザインを次々と世に送り出してきた

オーストラリアの革新的な建築士事務所「Durbach Block Jaggers」(以降「DBJ」)

の手掛けた建築物を収録した写真集『Durbach Block Jaggers: 3 + 2』が、

Uro Publications様より刊行されることになりました!

 

Uro様はオーストラリアで唯一の建築・デザイン専門書店も構えた、

建築・デザインに特化した出版社です。

 

▴『Durbach Block Jaggers 3 + 2』の2冊セット

 

 

実際に本書がオーストラリアの書店に並ぶのは6月以降の予定ですが、

今年3月の「Melbourne Art Book Fair」出品用に1セットだけ

作成されましたので一足早く皆様にご紹介します!

本写真集では、オーストラリアに点在する「DBJ」の代表的な建造物5棟が

『DBJ 3』と『DBJ 2』の2巻に分かれて収録されています。

 

 

一見モダンで大胆な構造の建築物も、

そのしなやかな曲線と心地よく射し込む自然光で、

決して冷たい印象を与えません。

 

 

 

 

 

名前がそのまま事務所の名称になっている建築家の

ダーバックさん、ブロックさん、ジャガーズさん3人の

個性と実力が融合し、オーストラリアの絶景に溶け込む

見事な芸術作品と化しています。

 

 

写真がページいっぱいに広がる本作は、

開きの良いコデックス製本で仕上げられ、

印刷時には『DBJ 2』の撮影を担当された写真家

ジュリア・チャールズさんがはるばるオーストラリアから

京都の工場まで、立ち会いに来てくださいました。

 

 

とても気さくな方で、「DBJ」設立者のダーバックさんや、

ご自身の建築に対する思いなどについて色々とお話を伺うことができました。

 

 

 

オーストラリアで販売される『DBJ 3 + 2』、

日本ではなかなか手にする機会はないかもしれませんが、

サンエムカラーの世界がまたひとつ広がった

大変貴重なプロジェクトとなりました。

 

オーストラリアの書店で手に取られることを

今から楽しみにしたいと思います!

 

 

書籍詳細—————————————————————

『Durbach Block Jaggers: 3 + 2』

著者: Durbach Block Jaggers 『3 + 2』

Andrew Cowen 『3』

Julia Charles 『2』

写真: Andrew Cowen 『3』

Julia Charles 『2』

発行: Uro Publications

デザイン: Mark Gowing Studio

仕様: A4変型判・ ハードカバー

160頁(『DBJ 3』)+ 120頁(『DBJ 2』)

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Coci la elle ビジュアルブック 『かさ』

2017.3.18  印刷作品アーカイブ 

東京にショップを構える1点ものの傘屋 Coci la elle(コシラエル)
初のビジュアルブック『かさ』が青幻舎様より刊行されました!

 

 

Coci la elle の日傘や雨傘は手作業で丁寧に作り上げられ、
最後に主宰 ひがしちかさんの筆で華やかに色づいて完成します。

 

 

開け閉めして自由に形を変えられる傘。

持ち運びができ、日差しや雨から身を守ってくれる自分だけの屋根。

幼い頃から傘の姿と存在感に惹かれてやまないひがしさんが、
傘に見る世界を思う存分表現されてでき上がったのが本作です。

 

 

ひがしさんと写真家、そしてモデルの方々が
様々な風景の中で引き出す傘の豊かな表情は、
美しくも微笑ましい遊び心に満ちており、
傘の無限の可能性さえ感じさせてくれます。

 

 

そして本作に散りばめられたコラージュやスケッチ、執筆からは
ひがしさんの傘への深い愛情や「ものづくり」に対する
まっすぐな姿勢が伝わります。

「これらはすべて 商品であり 作品です」と本書にある
ひがしさんの言葉通り「芸術」と「日常」の狭間を
軽やかに行き来するところに Coci la elle の傘の魅力が
潜んでいるのかもしれません。

 

 

是非一度『かさ』をお手に取り、
Coci la elle の世界を覗いてみてください。
きっと傘を見る目が変わります!

 

 

 

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『かさ』

著者:Coci la elle(コシラエル)
発行:株式会社青幻舎
デザイン:宮村ヤスヲ
印刷:株式会社サンエムカラー
仕様:A4判・ハードカバー・184頁+とじ込み20頁
定価:4,800円(税別)
☆ビジュアルブックの公式HPはここちらをご覧ください。

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池田学作品集・展覧会『The Pen』

2017.3.18  印刷作品アーカイブ, 展覧会・イベント情報 

日本国内外で広く愛されているペン画家 池田学さんが
約3年がかりで描き上げた新作「誕生」の完成を記念した展覧会
『The Pen -凝縮の宇宙-』が佐賀県立美術館にて現在開催中です。

 

 

そして彼の緻密な画法と魅力的な世界観の詰まった
同名の作品集『The Pen』が青幻舎様より刊行されました!

 

 

1ミリにも満たない丸ペンに多色のアクリルインクをのせて
念入りに描かれ、時に12平方メートル程にもなる池田さんの作品には、
遠くから眺めても十分に迫力のある壮大な風景が広がっています。

 

 

しかしよく見ると、それは数々の景色や場面が
節目なく連なってできていることが分かり、
その中を忙しく動き回る微小な人物の輪郭が白く浮かび上がります。

 

 

微と巨、自然と人工、現実と幻想。

一見相反する要素が紙面上で流れるように
織り交ぜられてできた一つの大きな絵。

 

 

重力を感じさせない軽やかなタッチで描かれる混沌の美は、
まるで私たちの暮らす世界の縮図のようです。

 

 

昨年末に完成したばかりの「誕生」は
池田さんが東日本大震災へ思いを巡らせながら、
約3年間の月日をかけて米国ウィスコンシン州の
チェゼン美術館で公開制作された作品です。

 

 

叩きつける荒波と強風、瓦礫の中たくましく根を張り、
花を咲かせる桜の木が描かれています。

巻末には池田さんご自身が制作への思いを綴られた文章や、
制作中に書かれたブログなども収録されています。

そして「誕生」の他にも、これまでの大小様々な作品が
全体図とクローズアップで掲載され、
細部までじっくり楽しめるようになっています。

印刷にはFMスクリーンを採用し、
池田さんの繊細なペン使いを逃さず表現しました。

展覧会場は多くのご来場社でにぎわい、
作品集は早くも3刷に突入しています!

佐賀県での展覧会後は金沢と東京を巡回予定ですので、
機会のある方は是非展覧会場に出向き、
間近で彼の作品をお楽しみください!

■『池田学展 The Pen -凝縮の宇宙-』:

佐賀県立美術館 開催中 ~ 2017年3月20日(月・祝)
金沢21世紀美術館 2017年4月8日(土) ~ 7月9日(日)
日本橋高島屋 2017年9月27日(水) ~ 10月9日(月・祝)

 

■ ミヅマアートギャラリー「誕生」展示
2017年7月20日(木) ~ 9月9日(土)

 

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『The Pen』
著者:池田学
発行:株式会社青幻舎
印刷:株式会社サンエムカラー
仕様:29.8×30cm・ソフトカバー・168頁
定価:3,700円(税別)

☆ 図録公式HPはこちらをご覧ください。

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田淵三菜写真集・展覧会 『into the forest』

2017.3.11  印刷作品アーカイブ 

私たちの知らない場所で季節や時間によって
刻々と表情を変えながら生きている“森”。

 

 

今年、第2回入江泰記念写真賞を受賞された田淵三菜さんの写真集
『into the forest』にはそのように繊細に移り変わる
森の様子が丁寧にカメラに収められています。

 

 

読むと深呼吸をしたような気持ちになれるのは、
私たちの心のどこかに潜む、森への憧れかもしれません。

この写真集が出来上がるきっかけは、
育った街での暮らしの先にどうしても足が向かわなくなった
田淵さんが、森での一人暮らしを始めたことでした。

キンッと冷えた雪解け水をしたたらせながら芽吹く新芽や、
射し込む光を受けて炎のように煌めく広葉樹、
秋の風が遊ぶように吹き通る木立……。

 

 

 

 

 

本を開くとそこには“森への門”が待ち受け、
まるで誰も知らない場所を読者1人だけが
垣間見たような感覚に包まれます。

毎日あまり変わらないことの繰り返しで出来た都会の生活に対して、
森での変化に富んだ生活は一見過酷なように思えます。

しかし、もしかしたら人間は本来このような折々の変化を
身体で感じながら生きていくことの方が自然なのかもしれません。

 

 

写真の存在感のみならず、街での生活を捨て一年間を森の中で
カメラと共に過ごされた田淵さんの生き方が、そのように思わせてくれる一冊です。

 

 

展覧会も入江泰記念奈良市写真美術館にて開催中ですので、
田淵さんの体感した12ヶ月がセクションに分かれて収録されている
この一冊と合わせて、是非ご鑑賞ください。

 

展覧会の詳細はこちらをご覧ください!
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『into the forest』
著者:田淵三菜
発行:入江泰記念写真賞実行委員会
監修:百々俊二
木村真士(入江泰記念奈良市写真美術館)
造本:町口覚
デザイン:浅田農(マッチアンドカンパニー)
印刷:株式会社サンエムカラー
仕様:B5変型・ソフトカバー・276頁
定価:3,000円(税別)

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≪PART Ⅰ≫ 『金澤翔子×いかわあきこ 共に生きる展』

2016.11.24  印刷作品アーカイブ 

『金澤翔子×いかわあきこ 共に生きる展

みんなえがお そしてしあわせ』

 

 

会場: 大丸ミュージアム <京都>

期間: 2017年1月4日(水)~1月16日(月)

入場時間: 10:00~19:30(20:00閉場)

       ※ 初日は正午から

       ※ 最終日は16:30まで(17:00閉場)

入場料: 一般    700円(500円)

     中高大生  500円(400円)

     小学生以下 無料

      ※ ( )内は前売りおよび10名様以上の団体、

大丸・松坂屋のクレジットカード/大丸松坂

屋友の会会員証/ブライダルサークル会員証

をお持ちの方の優待料金です。

主催: 京都新聞

後援: 京都府教育委員会・京都市教育委員会

企画協賛: 株式会社サンエムカラー

 

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✿ 金澤翔子さんによる席上揮毫 ≪事前お申し込み制≫

 

開催日: 2017年1月4日(水)

開催時間: 11:00~(約20分程度の予定)

応募期間: 2016年11月1日(火)~11月30日(水)24時まで

お申し込みサイト:〈PC・スマートフォン〉http://www.daimaru.co.jp/museum/

         〈携帯電話〉http://m.dmgm.jp/d-museum.php

※ 定員120名様

参加をご希望の方は、上記URLよりお申し込みください。

ご応募者多数の場合は抽選のうえ、12月15日(木)頃まで

にご当選者にのみメールでお知らせいたします。

 

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 ✿ いかわあきこさんによる作品制作

 

 開催日: 2017年1月

      6日(金)・7日(土)・8日(日)・14日(土)・15日(日)

 開催時間: 14:00~16:00

 

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 ✿ 金澤翔子さん、いかわあきこさんによる書籍サイン会

 

 開催日: 2017年1月4日(水)

 開催時間: 14:00~16:00

 

 ※ 会場でお買いあげの書籍に限らせていただきます。

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作家については ≪PART Ⅱ≫ でご紹介しています!