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『Arts and Media / volume 10』が第54回造本装幀コンクールにて受賞!

2021.7.1  お知らせ, 受賞関連ニュース! 

日本書籍出版協会・日本印刷産業連合会が主催する、第54回造本装幀コンクールが行われました。

新型コロナウイルスの影響で、2年ぶりの開催となった今回は、2019年、2020年発行の書籍が対象となり、前回のコンクールの2倍近くの作品が出品されました。

その中において、サンエムカラーが印刷を行った『Arts and Media / volume 10』(大阪大学大学院文学研究科文化動態論専攻アート・メディア論研究室 刊行)が産業大臣賞を受賞しました。

このコンクールは、造本装幀にたずさわる人々(出版、印刷、製本、装幀、デザイン)の成果を総合的に評価し、「美しい本」づくりをめざす意欲を高め、国内・海外に向けて 造本技術・装幀デザインの素晴らしさを紹介し、読書推進、 出版文化産業の発展を促すことを目的で行われております。

 

 

 

この本は、一冊の中に様々な紙の種類が混在し、文字の色もページごとに違います。めくるごとに違う質感が感じられ、本を読む楽しさや、勢いを感じられる1冊に仕上がっています。

なお入賞作品は、2022年2月にドイツ・ライプツィヒで行われる、「BEST BOOK DESIGN FROM ALL OVER THE WORLD(世界で最も美しい本コンクール)」にて日本代表として出品されます。

その後、2022年10月にフランクフルト・ブックフェアに世界各国の優れたブックデザイン作品とともに公開されます。

 

『Arts and Media / volume 10』は、下記URL 松本工房オンラインショップにてご購入いただけます。
本の詳細な画像も掲載されていますので、ぜひリンクもご覧ください。

http://shop.matsumotokobo.com/?pid=152592958

浅井コレクションによる復元画展 「浮世絵 光秀が駆け抜けた時代」

2021.1.7  お知らせ, 展覧会・イベント情報  , , , , ,

サンエムカラーの関連会社「燦京堂」主催にて、
江戸後期から明治期の浮世絵を3万点所蔵する浅井コレクションによる復元画展
「浮世絵 光秀が駆け抜けた時代」が開催されます!
現代の技術で、浮世絵の質感・存在感を再現!
国芳・芳年・芳幾ら日本を代表する名匠絵師たちの浮世絵が、今に蘇りました。

まずは、明智光秀ゆかりの地、京都・亀岡にて1月21日(木)~24日(日)からスタートします!
複製画は、明治期の浮世絵特有の色だけでなく、
木版画の質感(わずかな凹凸)まで再現した「かさね工藝版画」の技法で制作されています。
原本では体験できない、明るい光の下、ガラス無しの直接鑑賞をぜひお楽しみにください!

また「かさね工藝版画」の質感を実際に触れることのできるコーナーや
展覧会限定グッズや複製画のご注文もご用意ございます。
ぜひご来場ください。




◼︎展覧会概要

今回は、「浅井コレクション」の膨大な収蔵品より
群雄割拠の戦乱の世が、信長・秀吉・家康の全国統一へと向かって行く
時代の一瞬を輝いて駆け抜けた武将、明智光秀を中心に、
彼と関わる人物を選び、精緻な浮世絵復元画により御覧いただきます。
TVドラマの登場人物とイメージを重ね合わせて
お楽しみいただければ幸いです。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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浅井コレクションによる復元画展
「浮世絵 光秀が駆け抜けた時代」
◼︎会期
1月21日(木)・22日(金) 10:00〜17:00
1月23日(土)・24日(日) 10:00〜18:00

◼︎会場
ガレリア かめおか 1F 《企画展示室》
(亀岡市余部町宝久保1-1)


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●ウイルス感染防止対策のため、マスクの着用、手指の消毒等のご協力をお願いいたします。
●「密」を避けるため、入場をお待ちいただく場合がございます。ご了承くださいませ。

【冬季休業のお知らせ】

2020.12.26  お知らせ 

平素は格別のご愛顧賜り心より御礼申し上げます。

株式会社サンエムカラーは、誠に勝手ながら明日の2020年12月27日(日)から2021年1月4日(月)までを冬季休業とさせていただきます。

休業期間中のお問い合わせ等に関しましては、2021年1月5日(火)より順次対応させていただきます。

ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

京都中小企業技術大賞にて優秀技術賞をいただきました!

2020.11.20  お知らせ, 受賞関連ニュース! 

この度、公益財団法人京都産業21様の「令和2年度 京都中小企業技術大賞」にて

弊社の超高精細印刷「燦・エクセル・アート(印刷の8K)®」が評価され、

京都中小企業優秀技術賞をいただきました!

この京都中小企業技術大賞とは、平安遷都1200年を記念して平成5年から始まった

京都府の技術表彰制度で、新製品・新技術を開発した京都の中小企業の功績を称えるものです。

生産分野や医療分野にて活躍されている企業様も多い中で、美術分野にも近しい

弊社の印刷技術が評価されたというのは、大変名誉かつ意義あることと感じています。

株式会社サンエムカラー 会長 松井勝美 

 

今回受賞したこの「燦・エクセル・アート(印刷の8K)®」ですが、

これはごく微細な点によって色と色の重なりを減らすように印刷し、従来の印刷方式には

ない精細さと彩度感を実現させた画期的な印刷技術です!

株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ様、

富士フィルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社様と共同で開発し、

多大なるご支援をしていただきました。

 

超高精細印刷は難易度が高く、より高度なオペレーションが要求されます。

そのため、印刷設計者、製版部門、そして工場の印刷職人が、

日々移り変わる印刷結果をそれぞれの役割の中でコントロールする技術持っています。

技術開発のみならず、燦・エクセル・アートと社員各々の高度な技術が

混然一体となっているからこそ、今回の評価に繋がったと受け止めています。

 

8K印刷、1000線などのあだ名で呼ばれることもあるこの技術ですが、

映画化して話題となった「浅田家」など、実は様々な場面でクライアント様から

ご採用頂いている印刷方式です。

8K印刷と普通の印刷の比較です。8K印刷は赤の彩度感がより出てきています。

 

皆様のお手元にあるサンエムカラーが手掛けた本も、もしかすると8K印刷かもしれません。

ぜひルーペで覗いてみてください!

 

サンエムカラーは、これからも印刷文化の未来を切り拓くため技術を磨き、

エンドユーザーの皆様にその技術をお楽しみいただけるよう努力してまいります!

第60回公共サイン美術展にて2作品受賞しました!

2020.11.5  お知らせ, 受賞関連ニュース! 

10月31日より開催された、『第60回公共サイン美術展』にて

「燦京堂」で出品した2作品が、和歌山県知事賞、京都府知事賞を受賞いたしました。

初参加での受賞は前例がないことに加え、2作品とも賞をいただき大変光栄に感じています。

どちらも弊社の模写絵師が手がけたイラストを使用しており、テーマに沿いつつ京都らしい作品になっています。

 

『鳥獣技比(わざくらべ)の図』(和歌山県知事賞 受賞)

こちらの作品は鳥獣戯画をイメージし、動物たちが様々な競技に取り組んでいる様子がポップに描かれています。

2枚のアクリルを重ねて影がさすようになっているのですが、透明なニス部分の影もくっきり出ています。

手前のアクリルにある自転車の車輪や的、ボールはスポットレンチキュラーになっていて、見る角度によって色が変化します。

出力している様子。的の色が変化しています。

奥のアクリルには和紙の質感を再現し、紙に描かれているような表現に。

アクリル2枚の奥行きとレンチキュラーで、変化のある楽しい表現の作品になっています。

 

『集まれ!ワールドマスターズ』(京都府知事賞 受賞)

こちらの作品は洛中洛外図をイメージしており、関西2府4県の名所、競技をする人々や観客たちが描かれています。

一番目立つタイトルロゴの部分は黒インクで厚盛りされています。

近くで見るとアクリルを貼り付けたような、厚みを感じます。

さらにニスでつるっとした質感に。

表具の部分も実は印刷でできています。

植物のザラザラは岩絵の具の質感をイメージしています。

雲部分の箔足と表具の表現で、より日本画を意識した作品に仕上がっています。

 

2作品とも弊社のカサネグラフィカ技術がぎゅっとつまった作品になりました!

 


公共サイン美術展
一般社団法人 近畿屋外広告美術組合連合会が主催する広告看板の展覧会。
関西2府4県が持ち回りで開催しており、毎年ご当地のテーマをもとに100点近い作品が出品されています。
今年のテーマは「ワールドマスターズゲーム2021関西」で、京都市岡崎公園にて開催されました。

https://www.kinkoren.com/