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カテゴリ:立会いにいらっしゃいました!

「The Fourth Wall / 第四の壁」竹之内祐幸さんが印刷立会いに来られました!

2017.10.20  立会いにいらっしゃいました! 

写真家の竹之内祐幸さんが、T&M Project様より出版される写真集「The Fourth Wall / 第四の壁」の
印刷立会いにいらっしゃいました。


▲左から、竹之内祐幸さん、T&M Projectsの松本知己さん、
デザイナーの鈴木千佳子さんです。

竹之内さんは、2008年の日本大学芸術学部写真学科卒業後から
写真家としての活動をスタートし、キヤノン写真新世紀佳作や
塩竈フォトフェスティバル特別賞の受賞、国内外の展覧会への
参加のほか、雑誌や書籍を中心として活躍されています。

 

第四の壁………現実世界とフィクションである演劇内の世界を隔てる、想像上の壁のこと。
観客はその壁を通して舞台上での世界を観ている。
      (竹之内さんのHPより)

見慣れた風景、動物、友人たちをモチーフに撮影する竹之内さんは、
身の回りのものを一つ一つ丁寧に見つめて写真に撮ることで、自分と他者の間に
作っていた壁を乗り越えられるといいます。
写真はどれも一様に魅力的で、 そこからは被写体を見つめる竹之内さんの
まっすぐな視線を感じます。

 

 

 

 


▲無事、OKの印のサインをいただきました。

 

竹之内さんの作品・活動はこちらのHPからご覧いただけます。

写真集の刊行に合わせ、東京・東麻布のフォト・ギャラリー・インターナショナル(PGI)、
吉祥寺のbook obscuraの2会場にて同名の写真展が開催されます。
写真集の販売が行われるほか、各会場で竹之内さんとゲストとのトークイベントが
予定されています(要予約)。
作品のより深いところに触れる貴重な機会です。お近くの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
また、二つの会場で展示内容が一部異なり、いろんな視点から作品や写真集を見ることができます。
是非、2会場を併せて巡ってみてください。(会期が少し外れている部分がありますので、ご注意ください。)

 

竹之内祐幸写真展「The Fourth Wall / 第四の壁」

@フォト・ギャラリー・インターナショナル(PGI)
会期:2017.11.1(水) 〜 12.22(金)

2017.11.18(土)16:00〜
竹之内祐幸さん×東京都写真美術館学芸員・伊藤貴弘さん トークイベント

@book obscura
会期:2017.11.3(金) 〜11.19(日)

2017.11.19(日)16:00〜
竹之内祐幸さん×彫刻家・土屋仁応さん トークイベント

 

 

写真家・奥山淳志さんが印刷立会いのため来社されました!

2017.10.13  立会いにいらっしゃいました! 

10/10(火)、11(水)の二日間に渡って、写真家の奥山淳志さんが
写真集の印刷立会いのため来社されました。

 


▲色調をチェックする奥山さん。

奥山さんは大阪府出身で、現在は岩手県を拠点に雑誌や広告写真などで活躍され、
「あたらしい糸に」で第40回 伊奈信男賞を受賞されている写真家です。

 

今回の写真集は奥山さんがライフワークとして、
弁造さんという一人の男性の生活を撮り続けたものを、
彼の死をきっかけに1冊の写真集としてまとめようと
決意されたそうです。

 

一般的な写真集は、編集者、デザイナーとの共同作業で制作されますが、
今回の写真集では編集、デザインとも写真家自らの手で行われています。
弁造さんの生活を見つめ続けてきた奥山さんだからこそ
時間の流れや、その空気感を表現できるのだと感じました。

 

 

さらに特徴的なのは、ネガあるいはポジフィルムを当社でスキャニングし、
色修正→印刷という流れが多い中、
今回は奥山氏自らの手でプリントした写真を原稿として使用しています。
奥山さんは今回の写真集制作にあたり、過去に撮りためた大量のネガを
プリントする作業から始められたそうで、デジタル全盛時代のなか、
フィルム撮影、手焼きプリントにこだわり作品を制作している
奥山さんのこだわりが伝わってきます。

 


▲OKの印のサインをいただきました。

 

奥山さんの公式ホームページに、写真集の制作過程を
素敵な写真と共に掲載しているページがありますので
こちらもぜひご覧ください。

 

弁造さんの生活を通して見えてくる日々の美しい風景、
光と影が印象的な温かい写真が当社の印刷技術で
オリジナルプリントと同レベルで再現されています。
完成が今からとても楽しみな1冊です。

 

梶原菜々絵さん『spark』印刷立会い

2014.7.10  立会いにいらっしゃいました! 

サンエムカラーは、第一線で活躍中の方からはじめての自費出版まで、様々な方の写真集を作るお手伝いをしています。

このブログをご覧の方の中にも、いつかは自分の写真集を出してみたい、と考えておられる方がいらっしゃるのではないでしょうか?

梶原菜々絵さんは、そんな念願を叶えられたお一人。

㈱シー・エム・エスさんが主催する写真展「御苗場」で受賞、さらに写真集発行プロジェクト「夢の先プロジェクト」でグランプリを勝ち取り、今回めでたく写真集『spark』を発行されることになりました。

「御苗場」オフィシャルサイトはコチラ


そんな梶原さんが、編集者の安藤さんとともに写真集の印刷立会いに来社されました!

写真中央が梶原さん、手前が安藤さんです。

立ち会いの合間に、オフセット印刷のお勉強。
これが刷版。印刷に使うハンコですね。
アルミ板の表面に水をはじく部分とはじかない部分をつくり、水と油の反発を利用してインキをのせます。

刷り上がった紙がリズミカルに積み上がってゆく、印刷機の排紙部。
作品が印刷物として出来上がっていく様子を間近で体感できるのが、印刷立会いの醍醐味です。

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立ち会いも順調に進み、OKをいただきました。


さて、どんな写真集が出来上がるのでしょうか。
続報をご期待ください!

あなたも、写真集を出版してみませんか?
ご相談はサンエムカラーまで。

松江泰治さん『JP-01 SPK』印刷立ち会い

2014.6.20  立会いにいらっしゃいました! 

写真家の松江泰治さんが、新作写真集『JP-01 SPK』の印刷立会に来られました。
ある日の朝9時の工場から、立会の様子をレポートします。

工場の準備が整ったところで、満を持して松江さんが登場。
おもむろに眼鏡を外し、本気モードです(後ろから失礼します)。

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色見本のプリント写真と印刷を見比べます。
空撮された土地のディテールが見開き画面いっぱいに迫る作品。
印刷も微妙な色味や質感に至るまで、非常に高いレベルが要求されます。

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今回の撮影地は札幌ということで、こちらは雪景色の写真のようです。
PD谷口と山内副工場長も、緊張の面持ち。

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何度か調整の末、この日最初のOKをいただきました!

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こうして1台1台、2日間にわたり立ち会いが行われたのでした。

そして、こちらにも激しい戦いの痕跡が。

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余白に松江さんやデザイナーさんからの修整指示がびっしりと書き込まれた校正紙。これらをとりまとめ、製版・印刷の現場へ伝わる明確な指示を出すのもPD谷口の仕事です。
下に見えるマルで囲われた部分が谷口の書き込み。明快な指示に長年の経験が凝縮されています。

『JP-01 SPK』は、札幌国際芸術祭2014にあわせて赤々舎さんより7月19日発売予定。
デザイン・装幀にも相当のこだわりが込められているようです。楽しみですね。

仕上がりは改めてご紹介します!

サンエムカラーで写真集を作ってみませんか? お問い合わせはコチラから。

横田大輔写真集 印刷立会レポート

2014.6.18  立会いにいらっしゃいました! 

横田大輔さんの写真集の印刷立会で、デザイナーの宇平剛史さんが来社されました。

今回の写真集は、インディペンデントの出版レーベル「Newfave」の記念すべき第一作。
サンエムカラーとしてもドキドキしながら臨んだ立ち会いの様子をご紹介します。

さっそく現場へ。
PD谷口、工場長、機長、営業マンが勢ぞろい。印刷物に顔を近づけてチェックしておられるのが宇平さんです。

宇平剛史さん1

「もう少し調子出ませんかね・・・」PDと相談しながら進めてゆきます。

宇平剛史さん2

横田大輔さんは今大注目の写真家で、モノクロ写真を加工・複製して独特のノイズを伴ったイメージを生み出す手法で知られます。

こちらは参考としてお預かりした前回の写真集。前回はざっくりとした質感のコピー本でしたが、今回はトリプルトーン+マットニスで表現します。
こうした出力方法の違いによって生まれる差異も、横田作品の一部になっていきます。

宇平剛史さん3

「印刷の現場で、仕上がりはいかようにも左右され得るため、
とくに写真集の場合は最後まで気が抜けません」 と宇平さん。

独立されて2年目、お若いながら落ち着いた物腰で、堂々とされています。

宇平剛史さん4

ひとまず1台、OKをいただきました。

立ち会いの合間は和気あいあいとした雰囲気。ベテラン営業マン飯田が印刷機について解説しています。

宇平剛史さん5

印刷の方もテンポよく進み、順調に刷りあがっていきます。

宇平剛史さん6

実は宇平さん、私こと広報担当Tと同い年とのこと。同世代が活躍している姿に、とても良い刺激をいただきました!
モノづくりの現場で若い世代が活躍している、良い風景ですよね。

さて、どんな写真集に仕上がるのでしょうか?

続編をお楽しみに!

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Newfaveのサイト http://newfavebooks.com/
横田大輔さんのサイト http://daisukeyokota.net/
宇平剛史さんのサイト http://goshiuhira.com/

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サンエムカラーでは、作品集の出版・印刷のご相談を受け付けております。お問い合わせはこちらからどうぞ。