印刷職人のしごとばTOPICS

写真家・奥山淳志さんが印刷立会いのため来社されました!

2017.10.13  立会いにいらっしゃいました! 

10/10(火)、11(水)の二日間に渡って、写真家の奥山淳志さんが
写真集の印刷立会いのため来社されました。

 


▲色調をチェックする奥山さん。

奥山さんは大阪府出身で、現在は岩手県を拠点に雑誌や広告写真などで活躍され、
「あたらしい糸に」で第40回 伊奈信男賞を受賞されている写真家です。

 

今回の写真集は奥山さんがライフワークとして、
弁造さんという一人の男性の生活を撮り続けたものを、
彼の死をきっかけに1冊の写真集としてまとめようと
決意されたそうです。

 

一般的な写真集は、編集者、デザイナーとの共同作業で制作されますが、
今回の写真集では編集、デザインとも写真家自らの手で行われています。
弁造さんの生活を見つめ続けてきた奥山さんだからこそ
時間の流れや、その空気感を表現できるのだと感じました。

 

 

さらに特徴的なのは、ネガあるいはポジフィルムを当社でスキャニングし、
色修正→印刷という流れが多い中、
今回は奥山氏自らの手でプリントした写真を原稿として使用しています。
奥山さんは今回の写真集制作にあたり、過去に撮りためた大量のネガを
プリントする作業から始められたそうで、デジタル全盛時代のなか、
フィルム撮影、手焼きプリントにこだわり作品を制作している
奥山さんのこだわりが伝わってきます。

 


▲OKの印のサインをいただきました。

 

奥山さんの公式ホームページに、写真集の制作過程を
素敵な写真と共に掲載しているページがありますので
こちらもぜひご覧ください。

 

弁造さんの生活を通して見えてくる日々の美しい風景、
光と影が印象的な温かい写真が当社の印刷技術で
オリジナルプリントと同レベルで再現されています。
完成が今からとても楽しみな1冊です。