印刷職人のしごとばTOPICS

京都市上京区の西陣織国際美術館で 「大地の女神(Gaia)」色彩複合アート工芸画展 開催中です。

2023.2.1  お知らせ 

アップル社創世記の伝説のプログラマー・ビル=アトキンソンが自然写真家に転じて撮影してきた岩石の断面の色彩豊かな世界を、サンエムカラーの印刷技術でさらにアートの世界に昇華させた展示会が、上京区上七軒の西陣織国際美術館で開催されております。

永い年月を経て地中に眠ってきた岩石が、太古の植物化石として現代によみがえりました。自然界が育んだ深遠で色彩豊かな世界を、同展示会で心ゆくまでお楽しみください。

会期:2023年1月18日(水)~2月26日(月・火曜日休館)
   10:00~16:00(最終入場15:30まで)
会場:西陣織国際美術館(アネックス館OPEN記念)

   京都市上京区一観音町428番地 とみやビル6階
入場料:無料
お問合せ:090-3165-4325(9:00~18:00)

国宝「聖徳太子絵伝」、重要文化財「法隆寺金堂壁画ガラス原板」の複製品を製作いたしました!

2023.1.16  お知らせ  , , , ,

独立行政法人国立文化財機構 文化財活用センター様のご依頼より、東京国立博物館所蔵「聖徳太子絵伝(国宝)」、法隆寺所蔵「法隆寺金堂壁画ガラス原板(重要文化財)」の大型複製パネル&四曲屏風を製作いたしました。

 

国宝「聖徳太子絵伝」は、聖徳太子の生涯に起こった様々な奇跡を、聖徳太子の伝記に基づいて描いた作品です。
画面には聖徳太子の住んだ奈良・斑鳩のあたりを中心とした壮大な自然景観がパノラマのように展開されており、その中に60近い物語の場面が配置されています。唐草文様を織り出した絹に絵が描かれており、同様の絹織物は平安時代の貴族の衣装にも用いられていました。

国宝「聖徳太子絵伝」複製品

国宝「聖徳太子絵伝」複製品 国宝「聖徳太子絵伝」複製品

国宝「聖徳太子絵伝」複製品

 

重要文化財「法隆寺金堂壁画ガラス原板」は1935年に文部省の法隆寺国宝保存事業部による修理事業の一環として、便利堂によって撮影されました。1949年に不慮の火災により金堂壁画が焼損したため、現在では貴重な資料となっております。

重要文化財「法隆寺金堂壁画ガラス原板」複製品 大壁(4面) 重要文化財「法隆寺金堂壁画ガラス原板」複製品 小壁(8面)

重要文化財「法隆寺金堂壁画ガラス原板」複製品

 

「聖徳太子絵伝」は正絹綾(人工)にカサネグラフィカで印刷し、四曲屏風仕立装に。
「法隆寺金堂壁画ガラス原板」は鳥の子和紙にカサネグラフィカで印刷し、大壁(4面)は観音開きの額装、小壁(8面)は額装へ。

国宝「聖徳太子絵伝」複製品 重要文化財「法隆寺金堂壁画ガラス原板」

どちらも一級表具技能士の資格を持つ京都の匠が、手作業で仕立てあげました。

長年にわたり「美術印刷」を手掛け、全国各地の文化財複製品を製作してまいりましたサンエムカラーの色彩技術で製作した本複製品は、文化財活用センターの学芸員の方々からも非常に高い評価を頂いております。

 

こちらは、東京国立博物館の法隆寺宝物館2階資料室に展示される予定です。
東京国立博物館にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

※実際の公開情報に関しては、文化財活用センターウェブサイトをご確認ください。
文化財活用センター 展示・イベント
https://cpcp.nich.go.jp/modules/r_exhibition/

謹賀新年 2023年

2023.1.1  お知らせ 

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。
本年も宜しくお願い申し上げます。

弊社は1,000線相当の超高精細印刷「燦・エクセル・アート(印刷の8K)®」や、
印刷面に凹凸をつけ、質感を加えた「KASANE GRAFICA®」など、
職人の技術と最新テクノロジーを融合させた今までにない技術で
印刷を通して芸術、文化に貢献し、夢や感動を伝えてまいります。

令和5年 元旦

株式会社サンエムカラー

 

《年末年始の営業日のご案内》

2022.12.27  お知らせ 

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

誠に勝手ながら2022年12月29日(木)から2023年1月4日(水)までお休みとさせていただき、
新年1月5日(木)は10時より営業開始とさせていただきますが、午前中までの業務となります。

なお、期間中にいただいたご連絡・注文等は、2023年1月6日(金)より対応させていただきます。

期間中ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞご了承ください。

本年中のご愛顧に心より御礼申し上げますとともに、
来年も変わらぬお引立てのほど、宜しくお願い申し上げます。

サンエムカラーでは新しい仲間を募集しています

2022.8.9  お知らせ 

サンエムカラーをアップデートします。
たくさんの新しいことを考えています。
これまでしてきた事を継承し、印刷文化の貢献を続けます。
そこに力を貸してくれる仲間を募集します。

サンエムカラーは、これまで写真集・美術展図録や文化財の複製といった、
要求度の高い印刷物を得意としてきました。

 

https://www.sunm.co.jp/works/award.php
最近では、文化財やアート作品のデジタルアーカイブや、大型UVプリンタを用いたコンテンポラリーアート制作の参入も行っています。

https://www.sunm.co.jp/skill/index2.php
紙で最高の表現を追い求めて来たサンエムカラーは、その色へのこだわり(判断、管理、修正)を今後デジタルの分野でもお役に立てないかと考えています。もちろん、これまで培った紙への再現を、より高いレベルで実現したいと考えています。

前向きな動きがある一方で、サンエムカラーは印刷業界の低迷や高齢化といった時代の流れを受け、売上減少や職人の定年による技術継承といった問題を抱えています。
また、印刷業界は、材料の出荷数減による値上げとインフレによる値上げ両方を同時に受け、本当にその情報を紙に写す必要があるのか問われ、ある側面では紙の役割は終わったとも言えます。
そうであってなお、残すべき印刷物は存在し、そういうものこそ高い品質であるべきと考えています。
また、これまでの技術を生かした、新たな事業を起こす必要があります。

多くの問題があるなか、サンエムカラーの出した答えは、

・感動を与える、永く残したい印刷物をつくる。
・色の体験で、紙に限らず多くのアウトプットで感動を与えたい。

つまり、事業継承と新規事業を両輪で行い、会社をアップデートしたいという事でした。
それには、足りないスキル、強化しなくてはならないスキルがあります。
もしサンエムカラーでその手助けをしたいとお思いいただける方、ぜひご連絡ください。

募集人材は現場・営業から、新規事業、広報と多岐にわたります。
キャリア採用だけでなく、来年度の新入社員も合わせて募集しています。
下記リンクの求人欄より詳細ご確認ください。
https://www.sunm.co.jp/recruit/

また、偶発的な出会いを求め「おもしろそうな人」というとても曖昧な枠も設けています。
この枠は、3年前ブログで「複製画制作オペレータ」を募集し、3名の仲間を迎えました。
その3人は現在、学芸員(デジタルアーカイブの文書管理)、カメラマン、インハウスの画家・模写師という募集とは違う役割で活躍しています。偶発的な縁が刺激になり、会社の幅が広がるという出来事からこの枠を設けました。
サンエムカラーが面白そうという理由で充分です。ぜひエントリーしてみてください。


最後に個人的な事書かせて頂きますので、以下は余談です。
サンエムカラーは、超絶技巧とも言える印刷技術があります。印刷に70年近く携わり、代表でありながら現役の印刷職人として現場に立つ「松井勝美」の天才的な能力で成り立っている部分も多くあります。松井は今もなお新しい技術開発を行い、なんなら脱紙は松井が言い出した所も大きいです。
同時にその光が強いせいで、会社としてちぐはぐな部分があるとも感じています。中小企業あるあると言われればそれまでですが、組織や役割にとらわれない、個人の能動的な動きが求められます。目的を持って来て頂ければ、自由度の高いやりがいある職場ですが、アート・本・ものづくりという部分だけで来てしまうと、面食らうと思います。もちろん入社頂いた方は全面的にサポートしますが、要求度の高いものづくりは厳しさが伴います。私も面白そうという単純な動機で入社し、技術に自信があった為すぐ活躍出来ると思っていましたが、その高い要求度に鼻を折られしばらく現場で鍛え直されました。
脅かし、やりがい搾取宣言ではありません。面白そうが大変そうを上回れば大丈夫だと思います。
あの作家、写真家、デザイナー、画家の本が目まぐるしくあり、アート、本好きにはたまらない職場だと思います。ただそれだけではない何かを持ち込んで欲しいと考えています。共に働く方を心からお待ちしています。