印刷職人のしごとばTOPICS

『源氏鑑カレンダー』販売終了のお知らせ

2019.6.14  お知らせ 

“源氏カレンダー”は、弊社が京都の伝統文化の継承を地元から発信するために、
世界に誇る最古の長編小説・紫式部の「源氏物語」をテーマにした日本画家の作品を原画として、
インパクト、 色彩変化効果、印刷の微細な技術等、
他社との差別化を図ったカレンダーとしてお届けしてまいりました。

令和の新しい時代が始まった本年、
サンエムカラーが「源氏鑑カレンダー」に託した思いはひとつの役割を果たしたと認識し、
本年分の「源氏鑑カレンダー」を持って終了とさせていただきます。

今後、印刷の4K・8K新時代に向けて、高解像度デジタルアートを追求し、
更にみなさまのご要望にこたえして、新しい時代に向かって進んでまいる所存です。

写真家・宮武健仁様が印刷立会いのため来社されました

2019.6.13  立会いにいらっしゃいました! 

海、川、山、火山、そして蛍といった日本の壮大な自然を写し続けている風景写真家・宮武健仁様の写真集が、このたび京都の出版社・青菁社様より出版されることになり、印刷立会いのため来社されました。

 

立会いは青菁社・日下部社長も同席のもと順調に進みました。

 

 

今回の写真集のタイトルは「shine 命の輝き」。蛍や夜光虫、光るキノコをダイナミックな構図で切り取られ、見る者を惹きつける内容となっています。

印刷方式は高濃度FMスクリーンを選択。闇夜に浮かぶ生命の輝きを精彩に再現しました。

 

夏を感じさせる写真が多く、これからの季節にぴったりな写真集になりそうです。

書店等で見かけた際は是非お手にとってご覧ください!

三影堂撮影芸術中心の写真家ユニット榮榮&映里様(ロンロン&インリ)と赤々舎の姫野様が来社されました

2019.6.11  印刷職人、仕事中! 

お忙しい中、ご来社いただきありがとうございます。

 

2007年に榮榮と映里は私財を投じて、北京の草場地芸術区の広大な土地に、
写真のための複合施設である「三影堂撮影芸術中心」を設立されました。

 

建築・デザインは、アーティスト「アイ・ウェイウェイ」によるもので、ギャラリーや暗室、
図書室、アーティスト・イン・レジデンスの設備を備えた施設を運営されています。

そんな、お二人もサンエムカラーの技術力に驚きの声を上げていらっしゃいました。

 

 

「三影堂」の名前は、「道は一を生み、一は二を生み、三は万物を生む」という老子の言葉に由来するそうです。

老子の教えが、心地よく感じとれるお二人でした。

第10回夜久野高原手づくり市に松本零士先生のオフィシャルサイトが出展されました!

2019.6.1  お知らせ, 展覧会・イベント情報 

5月25日・26日の2日間行われておりました「第10回夜久野高原手づくり市」にて、松本零士先生のオフィシャルサイトが出展されました!

 

販売ブースでは、サンエムカラーで製作している「舞妓・星野雅」キャラクターグッズも販売されました。
星野雅は今回が初のお披露目!

 

会場には10周年記念にと松本零士先生のキャラクター等身大パネル、ブースの前にもイラストパネルが設置され、他にも夜久野星空の会ブースではクリアファイルのプレゼント企画や、開催10周年記念特別企画として福引も開催されるなど、物販コーナーだけでなく手づくり市全体が賑わいを見せていました。

 

この2日間は、5月だったにも関わらず大変な酷暑でしたが、無事に終了しました。

 

次回の「秋の夜久野高原手づくり市」は、11月3日(日)に開催が予定されております。
(7月1日まで出店者募集されています!)

京都の福知山で開催されますので、紅葉シーズンに合わせてご来場いただければと思います!

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

<次回>秋の夜久野高原 手づくり市

会期:2019年11月3日(日)
時間:10:00~16:00
場所:道の駅 農匠の郷やくの

公式HP:http://yakuno.info/tedukkuriiti_syousai.html

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

柴田祥写真集「津軽再考」が完成しました

2019.5.31  印刷作品アーカイブ, 展覧会・イベント情報 

先日ブログで紹介した柴田祥さんの写真集、「津軽再考」が完成しました。前回ブログはこちらです。

 

表紙は漆黒の紙にシルクスクリーンで白を印刷しています。
表題などは無く、0か100かだけの表現はとても緊張感があり本の内容を補完しています。

 

 

本の題名や作者などの表記は背部分に印刷。
こちらは黒のクロスの上にシルクスクリーンで白を印刷しています。

 

 

掲載されている写真の多くはとても微妙なグラデーションの作品であり、このグラデーションを完璧に印刷することが最大のポイントでした。

 

 

今回は黒とグレーの2色のインキで印刷しています。ダブルトーンというものです。
グレーでライトからシャドーまでの細かな調子を表現し、黒でコントラストを付けます。

 

 

柴田さんの作品も素晴らしく、津軽の情景が伝わってきます。
美しく印刷されたグラデーションの靄と空を見ると、この写真が撮影された時間まではっきりと分かります。

 

 

サンエムカラーの印刷は高濃度にもかかわらず、ドットゲインが少ないという特徴があります。
このことで他の印刷会社より幅の広い表現が可能になっています。
また今回の作品ではFMスクリーンを採用しています。これも一般的なAMスクリーンより表現の幅が広がります。
ぜひ実際の印刷物を見ていただきたいところです。この写真はサンエムカラーの技術の結晶だと自負しています。

 

 

もちろん繊細な写真ばかりではなく力強い写真が見開きで並んでいるページもあり、見どころの多い写真集となっています。

 

 

製本前に柴田さんが書いたサインも無事に最終ページに入っています。

写真の掲載順に作家の思いがこもった物語を感じ取っていく、ぜひ一度この写真集をその目で確かめてください。

 

 

購入をお考えのかたは道音舎の特設ページから購入できます。

 

また、6月14日(金)から東京都中央区のISLAND GALLERYにて柴田さんの個展が開催されます。

個展では掲載写真のオリジナルプリントが見られます。
写真集とオリジナルプリントはそれぞれに良さがありますので見くらべて楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

Art Book Director  前川