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カテゴリ:印刷作品アーカイブ

谷崎一心作品集 -Isshin Tanisaki-

2011.8.19  印刷作品アーカイブ 

印刷職人のしごとば

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-Isshin Tanisaki-作品集
判型・仕様:A4判|32P
表1・背に白箔押し+表紙空押し
表紙にぺら貼り込み|布貼上製本
本文 4c+マットニス

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今月、谷崎一心 -Isshin Tanisaki-作品集の印刷を担当させて頂きました。
書籍デザインの担当は、弊社でいつもお世話になっております秋山さんです。

印刷職人のしごとば

谷崎一心の作品は、遠目では写真のように見えますが
油絵の具で描かれています。

印刷職人のしごとば

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布貼りに空押し+ぺら貼り込みの丁寧な造本です。

印刷職人のしごとば

背と表紙には白箔押しが施されています。

谷崎さんの作品はこちらのサイトでもご覧頂くことができます。
じっくりと時間をかけてみたくなる作品群です。
作品集についても、作品とともに印刷・造本仕様も
ぜひ多くの方にご覧頂きたいと思っております。

◆サンエムカラ-では、装丁や印刷見積もりの相談も受付中!
こちらからどうぞ。

加藤泉作品集 絵と彫刻

2011.8.4  印刷作品アーカイブ 

いつもお世話になっております青幻舎様より発行された
国内外から注目の作家、加藤泉作品集の印刷を担当させて頂きました。
FMスクリーンにて印刷いたしました。

近年、とみに注目されるアーティスト、加藤泉。
2007年のベネチア・ビエンナーレ国際企画展に招待作家として参加するなど、
国内外において精力的な活動を続け、ひときわ光彩を放っています。
初期から、一貫して「生きもの」をテーマにした油彩画を制作。
また、油彩画と併行して発表を続ける木彫作品(2005年から)は、
「生命体」としてのプリミティブな存在感とともに、
現代の不確かな身体性を表わしているようにも思われ、
見るものの心を捉えて離しません。
本書では、初期から現在までの代表作を網羅、
油彩画と木彫作品をそれぞれ分冊にして収録した初の作品集です。

インタビュー:加藤泉×青野和子(原美術館主任学芸員)
アートディレクション:重実生哉
言語:和英対訳

青幻舎さまのサイトより抜粋させて頂きました)

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加藤泉作品集 絵と彫刻
判型・仕様:B5判 2分冊(油彩120頁、彫刻64頁)
函入り|定価:3,990円(本体3,800円+消費税)
ISBN 978-4-86152-307-6

◆特装版 ソフビ彫刻作品入り
限定120部 エディション付
定価:52,500円(本体50,000円+消費税)
ISBN 978-4-86152-308-3

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今回は特装版のご紹介です。
特装版は、限定のソフビ製彫刻作品が入っています!
フィギア制作チーム「リンデン」と作家のコラボレーションによって
生まれた世界にひとつしか存在しないソフビ人形。
一部作家の手彩色も施されているため、
ボディパーツの配色との組み合わせにより、全点すべて異なります。
加藤泉の魅力が詰まったオリジナル作品です。

ボックスにソフビ製彫刻作品と書籍2冊が入ったセットです。

印刷職人のしごとば

箱からのぞく穴からはぎょろりとした瞳が。。。

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箱をあけると、世界にひとつのソフビ製彫刻作品が収納されています!

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作家自身による手彩色も施されているので、
本当に世界にひとつのソフビなのです。

印刷職人のしごとば

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底面にはナンバリングも入っています。

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「絵(PAINTINGS)」と「彫刻(SCULPTURES)」の2冊組です。
通常版は、2冊がケースに入った状態での販売になります。

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表面と裏面のデザインの違いも並べると楽しいですね。
こちら表面。

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こちらは裏面です。

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絵画の作品と。。。

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彫刻の作品。見応え十分の2冊です!

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もちろん、特装版の書籍にはナンバリング入り。

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特装版は限定120部でソフビの色もサイトから選ぶ事もできるようですので
興味のある方はぜひこちらからご注文を!

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北村武資作品撰集

2011.7.19  印刷作品アーカイブ 

平成23年9月16日(金)~10月30日(日)に、
京都国立近代美術館にて開催される『「織」を極める 人間国宝 北村武資展』
本展覧会でも販売される作品集の印刷をサンエムカラーが担当させて頂きました。

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『北村武資作品撰集』
印刷:FM X20|300x225
糸かがり|8頁折|p252 上製本
モノクロ124頁 カラー128頁
PPカバー+スリーブケース
ブックデザイン:大向務(大向デザイン事務所)
プリンティングディレクター:谷口倍夫
(サンエムカラー)

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印刷職人のしごとば

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重要無形文化財「羅」「経錦」の保持者である北村武資氏。
喜寿の今年は織を始められて60年の節目でもあり、
自ら100点を厳選し、収録した貴重な一冊です。
造本仕様にもこだわり、作家の作品(羅・経錦裂地)がはめ込まれています。
また、裂地の表裏が見られるように工夫した造本仕様です。
裂地が表紙から見えるようにトムソン抜き加工を施し、
透明のブックカバーで羅組織文様の表紙を保護した上で
スリーブケースに入れる仕上げとしました。

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▲表紙からは裂地の表面が見えるようになっています。

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▲裂地の裏面もみることができます。

印刷職人のしごとば

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印刷としては版をFMスクリーンで出力していますので、
織りの細部まで確認することができます。
網点濃度を自在に変化できるFMスクリーン印刷で刷り上げましたので、
驚くほどの立体感と精緻さの表現を生むことに成功しています。
染織作品の印刷では生じやすい「モアレ」についても
解決する事のできる印刷(製版)方法です。
ぜひ実際の書籍を手に取って頂ければと思います。

9月16日からの展覧会にもぜひお出かけ下さい。

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会期
平成23年9月16日(金)~10月30日(日)

開館時間
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※10月27日(木)~30日(日)は午後8時まで開館、入館は30分前まで

休館日
毎週月曜日
※ただし、9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館
9月20日(火)、10月11日(火)は休館

主催
京都国立近代美術館

協力
パナソニック電工株式会社

◆巡回先
東京国立近代美術館工芸館   平成24年2月7日(火)~4月15日(日)

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関連イベント
講演会
■「自作を語る」
北村武資氏
日時:2011年10月1日(土)午後2時~3時30分
会場:京都国立近代美術館1階講堂
定員:100名(聴講無料、当日午前11時から受付にて整理券を配布します)

■「文様のうらに潜む生命力と文化的背景」(仮題)
立田洋司氏(静岡県立大学教授)
日時:2011年10月8日(土)午後2時~3時30分
会場:京都国立近代美術館1階講堂
定員:100名(聴講無料、当日午前11時から受付にて整理券を配布します)

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印刷職人のしごとば-印刷女子
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山内宏泰 「写真のプロフェッショナル」

2011.6.21  印刷作品アーカイブ 

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山内宏泰 「写真のプロフェッショナル」
発行元:パイインターナショナル(PIE BOOKS)
2011年4月発行|印刷:FMスクリーン
3400円+税
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70名の写真のプロたちを取材、「写真大国」日本の写真界の姿を明らかにした、
写真が好きな方、写真に関わる仕事をされている方にも必読の一冊。
「一億総フォトグラファー」状態(本文より)という日本においての、
「写真のプロフェッショナル」の姿が描かれています。

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下薗詠子さん、岡田敦さん、高木こずえさん、浅田政志さん、
都築響一さん、佐内正史さん、HIROMIXさん、大森克己さん、長島有里枝さん、
森山大道さん、野村佐紀子さん、津田直さん、石川直樹さん、山内悠さん、
姫野希美さん、町口覚さんなど、サンエムカラーで印刷させて頂いた写真家の方々や
いつもお世話になっている出版社、デザイナーの方などが盛りだくさんに
掲載されています。

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本年度「木村伊兵衛写真賞」受賞された下薗詠子さんも
寄稿されています。サンエムカラーでは受賞作「きずな」
印刷を担当させて頂きました。

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石川直樹さんは「石川直樹写真集 VERNACULAR」での印刷を担当させて頂きました。
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写真のプロフェッショナルについての書籍ということもあり、
本書では色の再現性が高いFMスクリーンにて印刷を行いました。
内容や寄稿文も読み応えがありますが、
加えて掲載されている写真作品の色もご覧頂ければと思います。

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鴻池朋子 「焚書 World of Wonder」

2011.6.20  印刷作品アーカイブ 

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鴻池朋子 「焚書 World of Wonder」
発行元:羽鳥書店|2011年4月発行
印刷:FMスクリーン 本文:ダブルトーン
3800円+税
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国内外で注目の作家、鴻池朋子の絵本「焚書 World of Wonder」

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“世界の初めに 信じるなんて なかった
美しいも汚いも ひとつだったから

ぜんぶ ひどくて ぜんぶ すばらしかった”
(本文より)

独自の世界観での神話が語られていく本書は、
圧倒的なパワーと世界観を持った一冊です。

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文章も鴻池さんによるもの。

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この絵本の印刷には、FMスクリーンを採用し、
鉛筆の細かい風合いを再現しています。
また本文はダブルトーンで細かい表現を可能にしています。
部分的に薄くマットニスを引き、風合いにもこだわった一冊です。

鴻池さんといえば、
サンエムカラーが協賛しております現在巡回中の展覧会
「ジパング展」にも作品を出品されています。
大きなサイズの作品を見ることができますし、
鴻池さんの作品を使用したグッズも販売中です。
本書もぜひ手に取って頂きたいのですが、
ジパング展にもぜひお立ち寄り頂ければと思います。

■次回ジパング展開催予定 ※詳細はコチラからどうぞ
8/31~9/12  大阪髙島屋
9/28~10/10  京都高島屋

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