印刷職人のしごとばTOPICS

カテゴリ:雑記エトセトラ

9月も終わりますねえ。

2009.9.30  雑記エトセトラ 

今日で9月も終わりですね。
それなのに、ああ!
今月も一日一回ブログ更新ができなかった!
それどころか、今月の更新なんと3回。。。
来月こそは、、、と闘志を燃やしつつ、
すぐに12月が来る気がしたりして。
なんか今年も早かったなー、とおもう今日この頃です。
秋風の吹く昨今、みなさんいかがお過ごしですか?

近頃のサンエムは、
赤塚不二夫展の図録のホワイトの出方がすばらしい!
と知り合いのデザイナーさんとか編集者さんにほめられたりして、
うれしいやらはずかしいやら。
ぜひ、白の質感を出したいという方には見てほしい一冊になりましたよ。

巡回展もされるそうです、楽しみ。
夏も終わった事だし、秋は秋の楽しみを。
そんな今日この頃です。
印刷職人のしごとば-印刷女子

ある日の南工場の風景

2009.9.3  雑記エトセトラ 

昨日、白熱の印刷立ち会いの撮影をしようと思い
自分の仕事を終えてチャリで南工場までかけつけると。。。

印刷立ち会い、おわってました。

印刷が終わった板が。。。

印刷職人のしごとば-おわった板

わたしも立ち会いたかった。。。
残念ながら一足遅かったようです。
わたしがいつもいるのは工場からチャリで5分ほどはなれた本社ビル。
なので、工場にくる機会は実はあんまりないのです。
ついでに工場見学をさせてもらいました。
(お仕事中のみなさん、失礼しました)

おっ、今日も積んでる!サンエム名物「割板(わりいた)」風景。
インクをがっつり盛っている証拠。

印刷職人のしごとば-かみ置き

でました!名機ハイデルベルグ!
写真の向こう側からどんどん色がのせられ、
写真の手前にくるにつれて完成に近づいてきます。うちの至宝です。

印刷職人のしごとば-XL

ほほう、これがインク調整の機械。
行った時間には電源オフでしたが、いつもはこの機械でインクの量を調整します。
印刷機械は、幅1mと少しの間に何個ものインクを落ちるポイントがあって
それぞれの穴から落ちるインクの量を調整する、これも職人わざ。

印刷職人のしごとば-インク調整の機械

あ、なんかたのもしい張り紙が。

印刷職人のしごとば-はりがみ

これなになになに。
工場はわからないものでいっぱい。

印刷職人のしごとば-へんな機械

いまかいまかと印刷を待つ紙。

印刷職人のしごとば-印刷まちの紙

またじっくり見てみたいです。工場ってなんだかわくわくします。
また伺った際は、よろしくお願いします。

印刷職人のしごとば-印刷女子

◆サンエムカラ-では、装丁や印刷見積もりの相談も受付中!こちらからどうぞ。

追悼 赤塚不二夫展 ギャグで駆け抜けた72年

2009.8.25  雑記エトセトラ 


久しぶりの更新でいきなりなんなんですが
最近、会社にいて興奮することがありまして。
それは、赤塚不二夫大先生の生原稿が見られることなのですよ!
漫画的に「あわわわわ」って自分に吹き出しを書きたいくらいの興奮。
というのも、東京で明日から開催される「追悼 赤塚不二夫展 ギャグで駆け抜けた72年」
の図録などもろもろの印刷のお仕事をいただきまして。

いや、すごいですよ。
さすがなんですよ。写真が掲載できないのが残念なくらい、なんか
生原稿~っていう感じで。いや、感動いたしました。

印刷も終わり検品作業でちらっと図録を拝見したところ、
これまた…
ものすんごいことになってました!
付録とか。あれとかこれとか。
あれはぜひ保存版と楽しむ版を買うべきですよ。
画像なんにもなしですいませんが、ぜひサイトでご確認を!

会場のディレクションはコズフッシュの祖父江さんだそうです。
うう、行きたい。

◆追悼 赤塚不二夫展の公式サイトはコチラ
◆「ほぼ日」でも連載始まってます!「いまの赤塚不二夫を見にいくのだ!」
祖父江さんの様子がほほえましく掲載されておりましたよ。

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FMスクリーン

2009.7.10  雑記エトセトラ 

印刷職人のしごとば-印刷用語辞典

FMスクリーンとは?

よくうちのブログ内でも出て来る【FMスクリーン】という言葉。
ここらでしっかり説明しておきたいと思います。

印刷をするときに困るのは、いわゆるモアレというもの。
通常CMYKの4版で印刷物は成り立っているので、
角度によっては網点がお互いに干渉して出てしまうもの。
これは、網点が均等な間隔で規則的に並んでいることが原因のひとつ。
通常のAMスクリーンでの印刷だと、4版それぞれの網点角度設定をし、
できるだけモアレが目立たないようにする。

↓これが、にっくきモアレ
印刷職人のしごとば-モアレ

まず、FMスクリーンはこのモアレが発生しない。
なおかつ、細かいディティールやなめらかなグラデーションが再現できます。
なぜなら、AMとFMではこんなに↓違うから!
これは、ちがうわっ!

印刷職人のしごとば-AMFM

この技法を応用して、
ビル・アトキンソン氏の写真集『WITHIN THE STONE』では、
一般的な網点より極小な20マイクロメートルのドットで超高精細な写真再現技術を開発。
通常のオフセット印刷の約1.5倍の濃淡表現を可能にしました。

これがサンエム得意のFMスクリーン。
最近頂いた写真集の仕事などでは、多様されています。
やはり、細かく深い再現性があるのが魅力の技法。

印刷職人のしごとば-語り手印刷親父

営業男子の日曜日

2009.6.30  雑記エトセトラ 

初、営業男子からの書き込みです。
うちの相談役(いわゆる頑固一徹、印刷一筋といえばこの方)と一緒に行動すると、
面白いほどいろいろな人・物に出会えてしまう。
さて、先週の日曜日のこと。

仙台のお客様からのご紹介で、
京都・嵐山にある『染工房 夢祐斎』の奥田祐斎先生のアトリエを
訪問させていただきました。

奥田祐斎先生の手がける『夢黄櫨染(ゆめこうろぞめ)』は、
太陽の光によって色が変化する日本最高位の染め「黄櫨染(こうろぜん)」
を起源とした古来からの幻の染色方法。
光によって変化する色の美しさに、ハッとしたりもしました。
某sonyのCMにも起用されたとのこと。不思議な美しさでした。

印刷職人のしごとば-中村01

松籟庵」という料亭で、京都らしいお豆腐懐石を頂きました。
相談役も和服姿の美女も交えおおいに飲み(ちょっと飲み過ぎ)、
終始ご機嫌なご様子。美しいお料理の数々にも舌鼓。

印刷職人のしごとば-中村02

その後、先生のアトリエにお邪魔し、黄櫨染(こうろぜん)の歴史、
ルーブル美術館での展覧会の様子(なんとルーブルで展覧会をされたそうです)、
もろもろ貴重なお話を聞かせて頂きました。

染めにかかる時間は、だいたいが3分間が勝負。
染めているときは「ええかげん」にする。
そうして染め終えると「ちょうどええかげん」になる。
そんなお話が印象的で、粋だなぁなどと思いつつ。

とにかく一日中、京都らしい風景の中、京懐石をいただき、
京都人に会い、京都の文化にふれた一日。
ただ休日とはいえ、一日中相談役とお仕事させていただくと、

正直クタクタになりました…

専務、Kさん、お疲れさまでした。

印刷職人のしごとば-営業男子

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