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国宝修理装潢師連盟「装こう史」

2011.10.22  印刷作品アーカイブ 

今回印刷を担当させていただきました、
国宝修理装こう師連盟「装こう史」を紹介致します。

「装こう」とは、主に紙や絹を中心とする素材で構成された
文化財の保存修理を行なう分野の総称です。(国宝修理装こう師連盟サイトより)
奈良時代の古文書にも登場する言葉だそうですが、
長い「装こう」の歴史を一冊の本にまとめ上げた貴重な一冊になりました。
「装こう」の歴史を、巻子、掛物、屏風、冊子の形式ごとに
取り上げ、その職、また歴史について丁寧に綴られた一冊です。

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国宝修理装こう師連盟「装こう史」
判型・仕様:A4|200P
4c+ニス|表紙バーコ印刷・小口折り
FM-X20|並製・糸かがり綴じ
著者:渡邊明義・岡興造・石川登志雄
発行:一般社団法人 国宝修理装潢師連盟
助成:公益財団法人 朝日新聞文化財団
制作:株式会社福本事務所

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印刷職人のしごとば
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表紙は4色+ニス+バーコ印刷、
本文はFMスクリーン製版ですので、古文書などの文字がつぶれることなく
きれいに表現することを可能にしています。
印刷職人のしごとば

見返しは江戸小染うろこ絹を使用、
表紙のバーコ印刷のデザインと連動した装丁のように感じられます。
印刷職人のしごとば

表紙のバーコ印刷は、鱗模様になっています。
光に当てると艶のあるバーコの質感が引き立ちます。

印刷職人のしごとば

歴史ある内容が一冊にまとめられており、
特殊印刷で仕上げた装丁も含め、じっくりと読んで頂きたい一冊です。
本書籍は、非売品・限定部数とのことですが、
現在、頒布・配布については検討中とのことで、
決定次第サイトにてお知らせが掲載されるそうです。
興味をお持ちの方はぜひチェック頂ければと思います。

※お問い合わせは国宝修理装こう師連盟までお願い致します。

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