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北野謙 写真集 「溶游する都市」
アートディレクション　町口覚
編集　本尾久子
発行　MEM　INC

糸縢袋綴上製本／豪華函装／108ページ／
写真23点／サイズ 縦330ミリ・横360ミリ
限定：500部　（エディションナンバー・サイン入り）
価格【税込】：〈400部〉18900円／
〈100部〉50400円（オリジナルプリント付き）
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サンエムカラーで印刷された北野謙 写真集 「溶游する都市」が、
第44回造本装幀コンクールの経済産業大臣賞を受賞しました！
デザインはおなじみmatch and companyの町口さんです。
関係者のみなさま、本当におめでとうございます！

1989年、19歳の北野謙は、世界そして自分自身の存在を確かめるために、
スローシャッターで街を行き交う人々を撮り始めた。
北野が膨大な撮影を続けていた90年代、日本はバブル崩壊、
神戸大震災、地下鉄サリン事件…と未曾有の体験を経る。
自己と世界、自己と他者の存在をイメージすることが
急速に難しくなっていった時代でもあった。
カオスのような群像を見つめ印画紙に定着していく行為は、
自己と他者との境界を溶かし、分子レベルで世界を、
そして、自分自身をとらえる視座を導きだした。
”存在”とは、輪郭を持たず、極めて曖昧で不定形で危うい。
同時に、とても確かで美しい。

世界は確かに在った。自分は存在していた。
それは写真が僕に与えてくれた最初の奇跡だった。
（eyesenciaさんのHPより引用）

印刷では、スミとグレーの特色などのかけあわせにより、
独特な深く淡いモノクロの世界観を描き出しました。
装幀はもとより、印刷も美しい一冊になっています。
ぜひ手に取って、ながめて、
インクの香りをかいでいただければと思います。
うれしいニュースです。

※今回使用した画像は、eyesenciaさんのHPより流用させていただきました。

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