東京国立博物館(東博)の2018年最初の特別展として
開催中の『仁和寺と御室派のみほとけ -天平と真言密教の名宝-』にて、
サンエムカラーの印刷物が展示されています。
毎年春に「御室桜」と呼ばれる
遅咲きの桜に彩られることで知られる京都・仁和寺。
仁和4(888)年、当時の宇多天皇の元に完成した
歴史ある真言密教寺院です。
創建当時から伝わる阿弥陀如来坐像(国宝)や
仁和寺に送られた天皇直筆の書(宸翰)など、
建立からの仁和寺の歩みや皇室との関係をたどる
作品をはじめ、仁和寺を総本山とする全国各地の
御室派寺院ゆかりの名宝を一挙に公開します。
中には、一年のうち限られた期間のみ開帳される、いわゆる「秘仏」とされる
仏像も登場し、非常に貴重な空間となっています。
展覧会の大きな見どころのひとつとして、
僧侶の儀式・修行の場として一般の入堂が許されていない観音堂の堂内空間が、
内部壁画の複製と33体の安置仏により展示室に再現されています。
サンエムカラーでは、この観音堂壁画の
高精細複製の製作を担当しました。
15m四方の観音堂の内部には、内陣全てに
壁画(25面)が描かれていますが、これを株式会社サビア様が、
高精細で原寸スキャニングし、そのデータを弊社が修正・出力したものを、
会場で組み上げて再現しています。
展示室の内部を少しご紹介します。
▲設置中の状態。実際の展示では黒い壇の上に仏像が並んでいます。
▲柱に書かれた仏様の姿まで忠実に再現しました。
▲裏側に続く壁まで網羅しています。
通常は触れることができない堂内の空気を、等身大で
体感するまたとない機会です。
たくさんの方にご覧いただきたいと思いますので、
ぜひ足をお運びください。
サビア様のHPにも、本プロジェクトについて
詳しく解説されています。
特別展『仁和寺と御室派のみほとけ -天平と真言密教の至宝-』
会場:東京国立博物館 平成館
会期:開催中〜3月11日(日)
※会期中に展示替えがあります。