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「光の現代美」@旧三井家下鴨別邸

2017.12.19  展覧会・イベント情報 

先日「大阪光の饗宴」についてお知らせしましたが、
今日はサンエムカラーがあるここ、京都の新しい冬イベントの
お知らせをしたいと思います。

 

京都市中心部から少し離れた所にある、高野川と賀茂川の
交差点、いわゆる鴨川デルタ。
そこからほど近い所にあるのが、旧三井家下鴨別邸です。
豪商・旧三井家の別邸として大正14(1925)年に移築されて以来
90年近く今の地に建ち続けてきました。
平成23年には重要文化財に指定され、昨年から一般に公開されています。

そんな歴史的建造物を舞台に開催されるのが、芸術計画 超京都を中心に
企画されたアートイベント「光の現代美」です。

 

開催前日の12月14日、同会場でレセプションイベントがありました。
サンエムカラーは協賛企業として、ポストカードとチケットの
印刷を担当させていただいており、そのご縁でスタッフ数人が
レセプションにお邪魔してまいりました。

 


▲会場の入り口です。大きなパネルが目印です

イベント期間中、別邸では昼の部と夜の部の二つに
分けて、アーティストの作品展示が行われます。

レセプションの前半は、プレスリリースとして
技法や世代、活躍する地域も様々なアーティストの
方々より、作品のコンセプトやそれぞれの「光」という
テーマの捉え方をお聞かせいただきました。

物理的な「光」を表現される方がいる一方、
社会の光と闇という風にコンセプチュアルな観点で
「光」を捉える方もおられ、この企画が単なる
ライトアップイベントではないことを強く感じました。

主催の芸術計画 超京都の一員である

作品は、昼の部の間(午前9時〜午後5時)に開放される
別邸内に展示されています。

 

プレスリリース後の午後6時前、いよいよ夜の部(午後6時〜午後9時)
のプレ公開です。

夜の部では、アーティストの高橋匡太さんによる別邸のライトアップのみの
展示に切り替わります。

ライトアップ会場に向かう際、一人一つちょうちんが手渡されました。

「ちょうちんを持つ」という時点でなかなか無い体験なので、
ワクワクします。

 

ちょうちんを手に、別邸前の庭に出ます。

外から見た夜の別邸は、中の明かりだけの状態でも
建築の美しさが際立ってとても風情がありました。

 

いよいよ点灯の時間です。

 

高橋さんの合図とともに、夜の部が始まりました。

 

庭には平等院鳳凰堂の前のように池があり、
ライトアップが反射して本当に綺麗です。


明かりの色は刻一刻と変わります。

 


この日は途中で小雨が降り、とても寒かったのですが、
雨粒が水面のライトアップを揺らす景色に見とれてしまいました。

ふと手元を見ると、ちょうちんにも明かりが灯っています。

 

 

建物が彩られるのを見て楽しむだけではなく、
鑑賞者もライトアップの一部として考えられているところも
このイベントが他のライトアップイベントとは違うところです。

 


▲ちょうちんも建物に合わせて光の色が変わります。

鑑賞者同士、初対面でも同じ色のちょうちんを持っているだけで
コミュニケーションが生まれそうです。
まさに建物とそこにいる人みんなが一体になるようでした。


▲回り込んで横から見上げた別邸も格別の眺めです。

 

しばらくライトアップを楽しんだ後、レセプションは終了しました。

 

寒い冬の夜によく似合う、澄み渡った光景に
時間を忘れるようでした。間違いなくこの冬必見のイベントです。

弊社スタッフのレセプション参加は夜からとなり、
昼の部の様子をここでお伝えできないのは残念ですが、
ぜひ足を運ばれて会場でお確かめください。

 

なお、期間中毎日先着100名の方には、弊社で印刷させていただきました
公式ポストカードが配布されます。
ライトアップの思い出を閉じ込めたカード、こちらも必見の美しさに
仕上がりましたので、見つけられた折にはお手にとってご覧ください。

 


光の現代美
重要文化財 旧三井家下鴨別邸

会場:旧三井家下鴨別邸
会期:開催中〜12月25日(月) ※20日(水)を除く
〈昼の部〉 午前9時〜午後5時
〈夜の部〉 午後6時〜午後9時