今回の第55回造本装幀コンクールにおいて、サンエムカラーが印刷した「天童木工とジャパニーズモダン」が日本製紙連合会賞を受賞しました。このような仕事に関わらせていただき、非常に光栄に思います。
造本装幀コンクールとは
造本装幀コンクールは、日本書籍出版協会・日本印刷産業連合会が主催する 造本装幀にたずさわる人々(出版、印刷、製本、装幀、デザイン)の成果を総合的に評価する 出版業界で唯一の賞です。「美しい本」づくりをめざす意欲を高め、国内・海外に向けて 造本技術・装幀デザインの素晴らしさを紹介し、また、読書推進をはかり、 ひいては出版文化産業の発展を促すことを目的とします。
『天童木工とジャパニーズモダン』 出版:株式会社青幻舎 装幀:高橋万実子 印刷:サンエムカラー印刷事業部6号印刷機 製本:本文488P コデックス装 糸かがり製本 |
「コデックス装」とは
本の背を糸でかがって糊で固めた製本様式。剥き出しの背にはかがり糸が丸見えで、無骨な味わいが特徴です。手で押さえなくても180度開いたままの本文が見えるため、可読性と耐久性を兼ね備えた優れた様式です。 |
木目を意識した本のデザインが非常に楽しく、コデックス装も相まって分厚い合板のような雰囲気も感じられます。
複数の色の紙を使用しながらも全体の印刷の色の雰囲気をまとめる必要があり、サンエムカラーとしても工夫をしながら印刷しました。
このコンクールには実物でのみその魅力が伝わるようデザインされた本が集っています。
ぜひ書店にてご覧いただけますと幸いです。