2021年7月より、京都精華大学デザイン学部の学生 大谷日南さんをインターン実習生として受け入れました。
前期では大谷さんの作品をもとに、サンエムカラーのギガピクセル・アートスキャナやカサネグラフィカ、燦・エクセル・アートなど、それぞれの工程からどんな表現ができるのか実習していただきました。
ギガピクセル・アートスキャナと画像処理
大谷さんは、精細な点や線を手描きの作品を制作しており、それをデジタルに落とし込む挑戦からはじめました。
スキャンでは、細線や点描が潰れないように解像度や配置を調整しながらスキャンをしていきました。
画像は印刷に向けて画像処理をしていきます。点描の濃淡や密度の調整をして、印刷したとき原画の印象に近づくように処理されています。
オフセット印刷
デジタル化の次は、精細な画像をオフセット印刷で再現するテストをしました。
燦・エクセル・アート(1000線)を含めた複数の印刷方法でテスト印刷を行いました。
175線、FMスクリーン印刷、1000線印刷、1000線のグレー3色印刷の4パターンで印刷し、細線や色の出かたなどを見比べていきます。紙も様々な種類のものに印刷して、どのような差がでるのか見てもらいました。
カサネグラフィカ
カサネグラフィカでは、インクの厚盛やニスを使って原画とは違った表現を試みました。
線の印象や凹凸の見え方を比べ、作品に合うデータづくりをしてもらいました。
大谷さんの作品は点や線がとても細かく繊細で、どこまで再現ができるのかサンエムカラーとしても貴重な経験となりました。
インターンについて詳しくは、大谷さんに作成いただいた前期インターンレポートを御覧ください。前期のインターンの内容がつまった大ボリュームのレポートとなっております。
後日、後期レポートも公開予定です。
後期のインターンで印刷された作品は
京都精華大学 卒業作品展(2022年2月16日~20日)で出展されます。
ぜひご覧ください。※会場は事前予約制となっております。
京都精華大学 卒業作品展についての詳細情報につきましては
下記ホームページをご参照ください。
https://seikaten.kyoto-seika.ac.jp/