印刷職人のしごとばTOPICS

カテゴリ:印刷職人、仕事中!

ガチンコ色校正。

2009.8.28  印刷職人、仕事中! 

元データから印刷に至るまでには色々な工程をへて完成に向かうのですが、
その間にサンエムカラ-では色校正を様々な角度から行います。
最終出力までに、PDからの指示や、印刷立ち会いの際の指示によって
何度もテストを行っていきます。

色の調整をデータから行う場合は、
(印刷現場でインクの盛り方やその他の方法で方向修正をする場合もある)
サンエムカラ-本社2Fのスキャナーチームが請け負います。
今回はイヌイットの写真集の色構成を指示しに、
写真家の赤坂さんがいらっしゃいました。
スキャナー室に一緒に入って色の指示を出してもらう訳です。

いらっしゃいませ、赤坂さん!

営業Kさんに確認を取ってもらって、突撃ブログ取材スタート。

印刷職人のしごとば-イヌイット展01

あ、やってるやってる。
今回の色修正担当Y本Hさん。色白の、できる男子です。
手前が写真家の赤坂さん。

印刷職人のしごとば-イヌイット展02

なるほど、一回印刷したもので色を見てチェック→指示を出すわけですね。
するどい眼が光っています。

印刷職人のしごとば-イヌイット展03

基本となるポジフィルムをライトデスクで確認、
一旦印刷した刷取(紙)で確認、その上で方向性を決め
「こっちよりの色にしてください(あくまで冷静)」指示。

印刷職人のしごとば-イヌイット展04

そして、Y本Hさんがささっと動きます。
この作業をざっと百数枚、とにかく延々を行う訳なんですね。
今回の仕上がったデータは、
今月の31日に印刷立ち会いのもと印刷を行います。
一枚一枚、最良の状態を想像して修正したデータです。
さて、どうなるのでしょうか、しあがりが楽しみですね!

今回の書籍は、大阪のみんぱくにて販売されるとのこと。
私も大好きなみんぱくで!楽しみです。

わたしはと言えば、真剣なふたりをぱちり、ぱちり。
そのうちに、真剣な表情のおふたりもこんな感じに。

印刷職人のしごとば-イヌイット展05
うふふ。

印刷職人のしごとば-イヌイット展06
うふふふ。

印刷職人のしごとば-イヌイット展07
うふふふふ。

あれ?なんか邪魔しちゃってます?とドギマギする私に、
赤坂さんのひとこと。

「写真を撮るときは、
空気のようにいなければいけないんですよ」

くうっ、かっこいい!勉強になります。
わたし、ものすごい雑念がはいってました。
それから数時間も作業を続けられていましたね、お疲れさまです。
真剣な現場に乱入してしまい、すいませんでした!
またのご来社お待ちしております!

◆サンエムカラ-では、装丁や印刷見積もりの相談も受付中!こちらからどうぞ。

PD谷口専務のとある一日。

2009.7.15  印刷職人、仕事中! 

某月某日、京都市南部、某サンエムカラ-校正室にて。
PD(プリンティングディレクター)の谷口専務のお仕事の様子をのぞきました。

写真家さんが撮影したポジフィルムをスキャンしてちゃーんと印刷すれば、
誰がやっても同じ印刷物ができるのでは?
と思っていたのも、やっとこさ最近では昔のこと、と言えるように。

様々な工程の中ででてきてしまう色のブレを、
作家さんの頭の中にある世界に近づける、
どストライクにもっていくのがPDのお仕事です。

印刷職人のしごとば-senmu01

まずは、校正室へ。
校正室では、色をきちんと知覚できるような環境になっています。
電球などにもこだわりが。

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お預かりしている紙焼の写真と見比べる。
「ここのこの部分をマゼンダマイナス」とか、なんとも細かい指示が。
この「○%マゼンダをひく」の一言にも、経験の重みがあります。

印刷職人のしごとば-senmu03

指示をメモる。
この指示が、うちの2Fで待ち構えている画像チームに伝わるわけです。
一冊の写真集ができあがるまでに、この作業を場合によっては数回。
1点1点細かく指示を入れていきます。

印刷職人のしごとば-senmu04

印刷会社の現場にいて思うのが、版を作って印刷するっていうのは、
オンデマンドトはまったく違うんだなーということ。
それと、印刷物も人の微妙な感覚によって
できあがるんだなーってことでしょうか。
職人技も見られるし、「作ってる感じ」がするのがうちの会社のいいところです。

そして、修正した画像は印刷立ち会いなどをへて、完成に近づいていきます。
ある日の工場の立ち会いの様子はコチラ

印刷職人のしごとば-印刷女子

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