宮正明展 図録
宮正明さんの展覧会図録の印刷を、サンエムカラーが手がけさせていただいております。
宮正明 国際巡回展図録 2014
-Tourbillion-
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-Tourbillion- MASAAKI MIYASAKO 2014
イタリア巡回展
Firenze,Palazzo Pitti,Galleria d’arte moderna
5月20日(火)~6月29日(日)
-BEPPIN- 宮正明展 2014
第67回《高輪会》大阪会場 リーガロイヤルホテル
2014年6月6日(金)~6月8日(日)
第87回《高輪会》東京会場 グランドプリンスホテル高輪
2014年6月13日(金)~6月15日(日)
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宮正明氏は、東京藝術大学デザイン科卒業、同大学院保存修復技術日本画科修了。
院展でご活躍とともに、東京藝術大学大学院でのご指導にも携わっておられます。
今回の図録のデザインも、宮氏のアートディレクションを受け、制作・進行いたしました。
細部までこだわりが行き届いており、
ご覧になられる方に楽しんでいただけるよう仕上がっております。
宮正明氏の作品の技法である「裏彩色」。
裏彩色で描かれた作品を、印刷で表現するにあたり、
ヴァンヌーボを用紙として選択されております。
— 裏彩色 —
私が生まれた島根県松江市では、冬は鼠色をした重苦しい雲が辺り一面を覆い、頬と耳だけが
津田蕪(赤蕪)の様に真っ赤に染まります。そのため、この地域を「裏日本」と呼ぶことがあ
ります。
学生時代、古画の模写と修理、表現を学ぶなかで、最も興味を持ったものがありました。平安、
鎌倉期の絹本に描かれた仏画が、「うら」からも彩色されているということでした。私はこの
裏からの彩色を、なんとか自分のものにできないかと考えました。そのとき、1.8匁の薄美濃紙
に出会いました。この和紙は裏からの彩色に最適なものでした。こうして、裏から7割、表から
2割、残りの一割は自然が育ててくれるという技法が生まれました。
<宮正明 日本美術院 同人コラムより>
国際巡回展 図録 イタリア語版
Tourbillion [(仏)螺旋 ]
昨年より国際巡回展が催されております。
(ポルトガル、ハンガリー展開催済)
今回の開催国であるイタリアと、日本の国旗がモチーフになっております。
国旗の色、赤・緑が1色1色微妙に異なっています。
表紙は見返しより小さく、見返しの赤が見えるようになっております。
綴じは、和綴じ。
手作業で行われます。
この緑は、氏のご指定で、にごりのない特色印刷。
こちらの掲載作品に画像加工を施して、表1、表4にデザインしました。
つづきまして、こちらのご紹介です。
高輪会 図録
BEPPIN
表紙の古裂地は、氏のコレクションです。
表紙は見返しより右端が5mm短く、見返しの一部がのぞいています。
ぜひ会場でご覧になってください!
国際巡回展図録 -Tourbillion-
表 紙:ヴァンヌーボVスノーホワイト
遊び扉:クラシコトレーシングFS
本 文:ヴァンヌーボVナチュラル
装 丁:丁合い後、和綴じ仕上げ
印 刷:FMスクリーン
高輪会図録 -BEPPIN-
表 紙:ヴァンヌーボVスノーホワイト
本紙・本文:ヴァンヌーボVナチュラル
装 丁:並製無線、片袖小口折
印 刷:FMスクリーン
*2012年の図録についてはこちら