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石川直樹写真集『国東半島』

2014.10.16  印刷作品アーカイブ 

青土社さまより、石川直樹さんの写真集 『 国東半島 』 が出来上がりました!

表紙

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『 国東半島 』
写真:石川直樹
アートディレクション・デザイン:仲條正義
発行:青土社
定価:\5000+税
ISBN:978-4-7917-6809-7
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石川直樹さんと言えば、2000年に北極から南極までの人力踏破、2001年に7大陸最高峰登頂を達成するなど、地球をまたにかける活動でも知られる写真家さん。旅を通して出会ったさまざまな土地の自然と人の生活を撮影されています。
今回の写真集は、大分県の国東半島を舞台に撮影されたものです。

磨崖仏

国東半島は、古来から本州・九州と朝鮮半島を結ぶ海路上の要衝で、修験道をはじめとする山の文化と、海から渡来した文化が混じり合う土地でもありました。

鹿
何度も国東半島を訪れる中で、目に見えない精神的な営みが脈々と受け継がれていることに気づいたという石川さん。

この写真集も豊かな自然と、のどかな生活風景から、石川さんが「異界」と表現する世界にだんだんと入り込んでゆきます。
祭

プリント原稿から分解・製版した写真は、全体的にしっとりとあたたかみのある空気感に仕上がっています。

印刷時には、なんと朝8時半から翌日の早朝4時までぶっ続けで立ち会いをされた石川さん。サンエムカラーの印刷工場は24時間体制ですが、工場に泊まり込んで立ち会いをされた方はなかなかおられません。
石川さんのブログにも立ち会いの様子を掲載してくださっており、この写真集にかけた熱い思いが伝わってきます。

石川さんのブログはこちら。

装丁は仲條正義さん。緑のクロス地に大胆に箔押しされたタイトルが目を引きます。

表1

スピン

赤いスピンがかっこいいですね。

さて、国東半島では、10月4日から「国東半島芸術祭」が開幕しています。

半島をめぐりながらアーティストの作品を楽しめるイベントで、石川さんによる写真がメインビジュアルとして各所に使用されているほか、写真展「国東半島 KUNISAKI PENINSULA」も開催中。

国東半島に興味をもたれた方、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか?

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「国東半島芸術祭2014」
2014年10月4日~11月30日(水曜定休)
http://kunisaki.asia/

石川直樹写真展「国東半島 KUNISAKI PENINSULA」
国見ふるさと展示館 [旧有永邸]
10:00~17:00

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