宮崎ツヨシさんの写真集
『ライ麦畑で猫をつかまえて』が
蒼穹舎様より刊行されました。
「捨て猫ノラ猫にはろくでもない最期が
待っている。 どんなに素晴らしい光があっても、
彼らを見れば、そんなことばかり考えてしまう。」(あとがきより)
色調が抑えられた写真の猫たちは
皆、愛らしくもどことなく哀愁が
漂います。宮崎さんは猫と光の対比を
ポイントに撮影されているため、写真の多くが
暗いトーンで、印刷時には仕上がりが
暗くなりすぎるのではないかという懸念もありました。
しかし、「印刷で表現できるギリギリの暗さを」という宮崎さんの
こだわりを可能な限り実現することで、
ただ可愛らしいだけではない、捨て猫や野良猫たちが送る
生活に対する宮崎さんの想いがにじむ作品に仕上がりました。
猫好きの方もそうでない方も、是非本書を手に取り、
家の周りにいる猫たちに想いを馳せてみてください。
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『ライ麦畑で猫をつかまえて』
著者:宮崎剛
発行:蒼穹舎
装丁:塚本明彦、赤川延美(タイプセッティング)
仕様:22.5×24.5 cm・ハードカバー・112頁
定価:4,000円(税別)
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