印刷職人のしごとばTOPICS

都築響一「暗夜小路 上野~浅草アンダーグラウンド・クルーズ」に協賛しています

2011.11.17  お知らせ 

以前「着倒れ方丈記」の印刷を担当させていただいた、
都築響一氏のギャラリー展示において、
サンエムカラーが印刷面で協賛しています。
会場は、NADiff a/p/a/r/t です。
(「着倒れ方丈記」の詳細はこちら

印刷職人のしごとば

==============================

都築響一「暗夜小路 上野~浅草アンダーグラウンド・クルーズ」

2011年11月25日[金] ー 2012年1月9日[月・祝]

《オープニング・レセプション》
11月25日[金] 18:00-20:00

《トーク・イベント》
12月3日[土] 18:00-20:00
鬼海弘雄(写真家)×都築響一

12月22日[木] 18:00-20:00
戌井昭人(劇作家・鉄割アルバトロスケット主宰)×都築響一

いずれも NADiff a/p/a/r/t 店内 にて
入場無料(予約不要)
※30名様以降は立見となりますのでご了承ください

==============================

ナディッフ アパートでは、この年末に満を持して、
木村伊兵衛賞写真家であり数々の問題作を発表しつづける名編集者
都築響一の個展を開催いたします。
2010年以降にかぎっても『ロードサイドUSA』(アスペクト)、
『夜露死苦現代詩』(筑摩文庫)、『演歌よ今夜もありがとう』(平凡社)などなど
刺激的な著作の上梓も続いております。

表参道のNADiffで行った
「大竹伸朗×都築響一:青山秘宝館」(1998.4-5)から10余年。
その後のアートシーンや写真シーンが当時とくらべて活性化されていたり、
マーケットが成熟してきたりというような話はついぞ聞きません。
そのような環境を前提とせざるを得ない若者たちに対して、
それでも「アートとは何か」という本質的な問いかけを
常に行ってきたのが都築響一に他なりません。

この度のナディッフ・ギャラリーの展示では、
上野~浅草の驚愕のアンダーグラウンドをお披露目いたします。
日本の近代美術の受容や展開にとって最も重要で
かつ象徴的な場所である浅草と上野は、
近代もどんづまりの閉塞感漂う今日でもなお、
多様で重層的な文化環境がしっかりと息づいています。

ニューハーフ、デスメタル、極道ファッション、ふんどしバー、
そしてリアルなラブドールなどなど狂おしいほどに
真摯な人々の営みがそこにはあります。
これらのリアルカルチャーを都築響一自ら厳選し、
恵比寿の地下ギャラリーにエディトリアルされた空間を構成いたします。

“東京右半分”のエッセンスがたっぷりつまった上野~浅草のマインドや有り様から、
どうしてもそのようになってしまうことによってそのようにしかならない
真の意味での“アート&ライフ”を間近で見つめることが出来るでしょう。
そこには、アートにとって本質的なことがらが
自ずから浮かび上がってくるにちがいありません。

NADiff Galleryサイトより)

=====================================

展示説明を読めば読むほど、行きたくなりますね。
鬼海弘雄さん、戌井昭人さんとのトークイベントもきっと
見応え、聞き応えがあると思います!
ぜひみなさん、ご来場ください!

印刷職人のしごとば-印刷女子
◆サンエムカラ-では、装丁や印刷見積もりの相談も受付中!
こちらからどうぞ。

京都精華大学「食パンダッシュ」協賛活動スタート!

2011.10.24  印刷作品アーカイブ 

サンエムカラーのある京都には、芸術系の大学が数多くあり、
たくさんの学生さんが活動している地域です。
サンエムカラーで印刷している書籍やDMも、デザイン・アート系のものが多いこともあり、
若いアート系の方の活動に対する協賛をスタート致しました。

いままでも、ジパング展の協賛やその他文化活動の協賛を行なってきましたが、
今回は初めて学生さんの活動に協賛させて頂くことになりました。

その第一弾は、京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科
グラフィックコース
の授業で生まれた『食パンダッシュ』の活動です。

『食パンダッシュ』とは。。。
京都精華大学の2年生女子4人によるグループ。
遅刻しそうな女の子が食パンをかじりながら通学路を駆け抜ける。
そんな少女漫画の定番の「食パン少女」を「やまだちゃん」という
少女をメインキャラクターとし、食パン少女、ひいては食パンにまつわる
様々な活動を展開中。

“パン”を通じて、消費者と生産者との間に立ち、
コミュニケーションを図る”活動を実施中、現在、社会に情報を発信して
コミュニケーションをとるためのツールの1つとして、
毎日のtwitterでの発信、またフリーペーパーを発行しています。

「食パンダッシュ」のサイトは年内に完成目標だそうですが、
現在はtwitterにて(@_yamadachan_ )日々情報更新中です!
なんと「やまだちゃん」には「リアルやまだちゃん」がいるのですが、
その「リアルやまだちゃん」が日々こつこつツイートしてらっしゃいます。

印刷職人のしごとば

こちらは創刊号です。
印刷製本はスタッフのみなさんでされたとのこと。

印刷職人のしごとば

先日、サンエムカラー本社にて、第二回目の会議が行なわれました。
今後の企画や使用紙の決定を相談中です。
今回は精華大学の学園祭を皮切りに京都市内各所で配布する「月刊食パンダッシュ」
vol.2の印刷協力が決定したので、ご来社頂きました。

左からキャラクターデザイン(おえかき)担当のつかぐちさん。
リアルやまだちゃんの、やまださん(顔出しNG!!)。
編集担当のかみたけさん、宣伝担当のうえもとさん。

学生さんながら、こちらの要望に対する「こうすればいいのでは?」という
アイデアの発想力がすごい!反応が早い!というのが印象の4人組。
この打合せは、先生の引率あり、授業の一環として来られたのです。
これは今後の活動が楽しみです。。。
どう広がっていくのでしょうか!

長らくの会議お疲れさまでした。
今度は印刷現場もご案内しますので、ぜひまた来てくださいね。
学祭まで残すところあと数日!入稿まであと3日!がんばって!

印刷職人のしごとば

エレベーターホールで、さようなら。
ご案内はサンエムカラー制作部の許田くんです。
うちの制作部の許田くんと吉田くんは精華大学の卒業生なので、
「食パンダッシュ」の皆さんの先輩にあたるんです。

印刷職人のしごとば

最後まで丁寧におじぎを。。。どうもありがとうございます。

印刷職人のしごとば

「食パンダッシュ」のtwitterはフォロワーが1200人越えで、
ちょっとしたメディアになっています。
みんなどんな食べ方が好きか、どこのメーカーのどの食パンが好き?など、
そこで語られたことがらが「食パンダッシュ」の活動にどうつながるのか!
サンエムカラーは楽しみに応援しております。

「食パンダッシュ」のみなさん、これからもよろしくお願いします!
今週末には印刷物をお届けしますので、しばしお待ちを!
サンエムブログでは、
今後も「食パンダッシュ」の活動情報を随時発信予定ですので、お楽しみに。

印刷職人のしごとば

★サンエムカラーでは、次世代を創造する若い才能を応援しています。
作品持込や企画持込は大歓迎ですので、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい!

【お問い合わせ先】 e-mail: iida@sunm.co.jp tel:075-661-6631

◆サンエムカラ-では、装丁や印刷見積もりの相談も受付中!
こちらからどうぞ。

美ヶ原高原美術館「空と」

2011.10.24  印刷作品アーカイブ 

長野県上田市にある美ヶ原高原美術館の図録「空と」の
印刷をサンエムカラーが担当させて頂きましたので、
ご紹介します。

================================

美ヶ原高原美術館「空と」
判型・仕様:Y226xT285 4/4 P200
並製本|定価:2800円+税
アートディレクション|坂川朱音(坂川事務所)
撮影|澁谷征司 制作|赤々舎
2011年11月1日発行
ISBN978-4-905446-00-2
発行:財団法人彫刻の森美術館

================================
印刷職人のしごとば

印刷職人のしごとば

標高2000メートルの美ヶ原高原にある美ヶ原高原美術館を、
写真家の澁谷征司さんが撮影された一冊です。
カラー写真を中心に、
美ヶ原の風景が映し出されているとても美しい一冊。
中にはモノクロの写真も折り込まれています。

印刷職人のしごとば

見返しもタイトルのイメージ通りの「青」。

印刷職人のしごとば

印刷職人のしごとば

美ヶ原美術館に行ってみたくなる写真集だと思いました。
(実際に私も行ってみたくなりました!
場所の美しさと澁谷さんの写真の美しさにやられました。)
赤々舎の姫野さん、澁谷さんが印刷立会いに来て頂き、
仕上げられた納得の一冊ですので、
ぜひたくさんの方に購入して頂ければと思います!

◆サンエムカラ-では、装丁や印刷見積もりの相談も受付中!
こちらからどうぞ。

ジョンハーディング氏、印刷立合いに来られました!

2011.10.22  立会いにいらっしゃいました! 

アメリカの写真家、ジョンハーディング氏が
蒼穹舎刊行の写真集の印刷立合いのためアメリカから来社されました。
日本とアメリカでは印刷技術の精度が異なるということもあり、
わざわざサンエムカラーに来てくださったとのこと。
どうもありがとうございます!

今回は2台の印刷機を使い、平行して印刷を進行していきました。
5折は先行で印刷完了しています。
印刷職人のしごとば

ハイデルベルグのスピードマスターCD-102も使用した印刷機械のひとつ。
印刷職人のしごとば
製版もばっちりで、ハーディング氏を待ちます。
印刷職人のしごとば
こちらの機械の機長は、ベテランの川勝さん。
印刷職人のしごとば
手元でインク壷の量を調整し、精度を上げて行きます。
今回は紙焼きの持っている少し赤く暖かい雰囲気を大事にするため、
青っぽさをなくし暖かい色合いに調整していきました。
印刷職人のしごとば
今回のPDは谷口専務ですが、相談役も一緒にチェックされました。
相談役のOKも出たようですので、スタンバイは完璧です。
印刷職人のしごとば
関係者のみなさんが休憩から戻られて、チェック中です。
午前中に指示した事がきちんと修正されているかどうか、厳しいチェックです。
こちらの機械の機長は、いつもおなじみ鈴木さん。
印刷職人のしごとば
ハーディング氏が来られる前に、蒼穹舎の大田代表がチェック。
印刷職人のしごとば
ハーディング氏は丁寧に片目ずつチェックされていました。
光の見え方の違いを考慮してか、丁寧に色校正を進められています。
印刷職人のしごとば
「OK」印に、「JH」印頂きました。
こうして一台一台、サインを頂く作業が繰り返し続きます。

印刷職人のしごとば

夕暮れの京都を撮影したいとおっしゃっていたようですが、
京都の夕景は撮れたのでしょうか?
「日本の印刷技術はすばらしいね」とのお言葉もいただき、
うれしい限りです!本の完成を楽しみにしております。
ハーディング氏、奥様、蒼穹舎代表の大田氏、通訳の神ノ川さん、
遠方からどうもありがとうございました、お疲れさまでした!
本が完成しましたら、またブログでもご紹介予定です!

◆サンエムカラ-では、装丁や印刷見積もりの相談も受付中!
こちらからどうぞ。

国宝修理装潢師連盟「装こう史」

2011.10.22  印刷作品アーカイブ 

今回印刷を担当させていただきました、
国宝修理装こう師連盟「装こう史」を紹介致します。

「装こう」とは、主に紙や絹を中心とする素材で構成された
文化財の保存修理を行なう分野の総称です。(国宝修理装こう師連盟サイトより)
奈良時代の古文書にも登場する言葉だそうですが、
長い「装こう」の歴史を一冊の本にまとめ上げた貴重な一冊になりました。
「装こう」の歴史を、巻子、掛物、屏風、冊子の形式ごとに
取り上げ、その職、また歴史について丁寧に綴られた一冊です。

================================

国宝修理装こう師連盟「装こう史」
判型・仕様:A4|200P
4c+ニス|表紙バーコ印刷・小口折り
FM-X20|並製・糸かがり綴じ
著者:渡邊明義・岡興造・石川登志雄
発行:一般社団法人 国宝修理装潢師連盟
助成:公益財団法人 朝日新聞文化財団
制作:株式会社福本事務所

================================
印刷職人のしごとば
印刷職人のしごとば

表紙は4色+ニス+バーコ印刷、
本文はFMスクリーン製版ですので、古文書などの文字がつぶれることなく
きれいに表現することを可能にしています。
印刷職人のしごとば

見返しは江戸小染うろこ絹を使用、
表紙のバーコ印刷のデザインと連動した装丁のように感じられます。
印刷職人のしごとば

表紙のバーコ印刷は、鱗模様になっています。
光に当てると艶のあるバーコの質感が引き立ちます。

印刷職人のしごとば

歴史ある内容が一冊にまとめられており、
特殊印刷で仕上げた装丁も含め、じっくりと読んで頂きたい一冊です。
本書籍は、非売品・限定部数とのことですが、
現在、頒布・配布については検討中とのことで、
決定次第サイトにてお知らせが掲載されるそうです。
興味をお持ちの方はぜひチェック頂ければと思います。

※お問い合わせは国宝修理装こう師連盟までお願い致します。

◆サンエムカラ-では、装丁や印刷見積もりの相談も受付中!
こちらからどうぞ。