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津上みゆき作品集2005-2012

2013.4.2  印刷作品アーカイブ 

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津上みゆき「津上みゆき作品集2005-2012」

判型 210×280
総頁 120頁
発行所 ハシモトアートオフィス
装丁:伊丹友広  新 由紀子
編集:カワイイファクトリー
印刷・製本:株式会社 サンエムカラー
定価:
特装150部限定(¥7,000)
このうち30部は手彩色の版画付(¥25,000)
ソフトカバー1000部¥3,200(全て税別)

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3月に行なわれたアートフェア東京2013にて発表された、
話題の作家津上みゆきの初の作品集
「津上みゆき作品集 2005-2012」を紹介致します。
この作品集は、特装の限定版とソフトカバーの2種になります。
カバーに使用された作品が違い、また表紙の風合いも異なります。
ハードカバーに使用したのは、紗のような風合いの紙で
とても美しく作品にぴったりの装丁です。

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▲わかりますか?布のような風合いが素敵な表紙です。

作品発表当初から一貫して風景画を描き続けている津上みゆき。
彼女は全ての作品を「View」と名付け、
透明感のある作風が本の中に閉じ込められています。

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本の販売はコチラで受付けているとのこと。
ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
◆サンエムカラ-では、装丁や印刷見積もりの相談も受付中!
こちらからどうぞ。

水野克比古「石峰寺-若冲 五百羅漢」

2013.4.1  印刷作品アーカイブ 

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石峰寺の本堂裏山には
伊藤若冲がデザインして作らせた五百羅漢があります。
若冲は晩年をここで過ごし、お墓も石峰寺にあります。
当時は520体ほどだそうですが、
当時は1000体以上あったとのこと。
自然の中にたたずむ羅漢の姿はどこかコミカルでもあり、
哀愁を感じる羅漢もいたりと表情豊かです。

今回の写真集は、写真家水野克比古氏が年間を通して撮影した、
石峰寺の風景や五百羅漢を一冊にまとめたものです
四季を通じた石峰寺の風景もあり、
若冲ファンでなくても1度は立ち寄ってみたくなるような
写真集に仕上がっています。

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水野克比古「石峰寺-若冲 五百羅漢」

判型 220×240
総頁 72頁
出版社 芸艸堂
写真:水野克比古
装丁:大西和重(株式会社 ザイン)
印刷設計:三浦啓伯(玄元舎)
印刷・製本:株式会社 サンエムカラー
定価:2,000円+消費税

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若冲が手がけた五百羅漢は、時間と同時に風化していくものですから
ぜひ機会があればこの写真集を片手に散策されてみては
いかがでしょうか?

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杉田一弥活花作品集 香玉

2013.3.11  印刷作品アーカイブ 

先月、青幻舎より刊行されました
「杉田一弥活花作品集 香玉」をご紹介します。

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流派の枠にとらわれず、独自の世界を切り拓いて注目をあつめる杉田一弥。
創造力豊かな花の造形、緊張感を孕む繊細な美意識に、透徹した眼差しが宿る。
近現代を代表する陶磁器を用いて新たな生け花の美を提示する。
青幻舎サイトより抜粋)

今回はFMスクリーンを使用し、塗工のない紙に高濃度で印刷を行ないました。
本文は4色+グロスニス、
表紙の帯などはスミ+濃スミ+特アカで印刷していますので
こってりと濃厚な「黒」と色鮮やかな「花」「花器」の色の対比を
楽しんでいただけるような印刷設計になっています。

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表紙は艶のあるクロス貼り、カバーとの質感の違いも楽しい造本設計。
デザインの担当は、西岡勉さんです。

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うねるような、花のパワー。
花器は河井寛次郎など存在感ある現代陶芸作家の作品を使用して生けられていますが
お花の生け方も斬新で、花器にまったく負けていません。
「いままで見た事のない」お花の本だと思います。

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観音ページもどどん!と大迫力。
ぜひ手に取ってみていただきたい一冊です。
印刷の面でも工夫と技のぎゅっとつまった一冊に仕上がっています。
コチラからご購入頂けます)

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『杉田一弥活花作品集 香玉』

判型 A3変型
総頁 110頁
上製 (クロス装)
ISBN:978-4-86152-380-9 C0072
出版社 青幻舎
写真:木村羊一
装丁:西岡勉
編集/印刷設計:三浦啓伯(玄元舎)
定価:6,000円+消費税

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志賀理江子『螺旋海岸 | album』印刷立会い

2013.3.11  立会いにいらっしゃいました! 

木村伊兵衛賞の受賞作品でも著名な
写真家の志賀里江子さんが印刷立会いにいらっしゃいました。
赤々舎の姫野さん、デザイナーの森大志郎さんも御一緒です。

まずは、校正紙に谷口専務(今回のPD)の修正指示が入っています。
作家さんの意向をくみ取り、修正を正確に現場に伝えるのが
プリンティングディレクターのお仕事です。

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まずは全員で確認を。。。
思った通りの色で世界観が表現されているか、シビアな意見が飛び交います。

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「ここがちょっと。。。。」と志賀さんのご意見があれば、

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機長の中村さん、PDの谷口専務、デザイナーの森さんで
「ここの色をちょっとこうして、、、、」

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「もうちょいこっち寄りの色に、、、、」
などと真剣に検討しつつ、機械を調整していきます。

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そして、つぎの作品へ。。。
と、ひとつひとつ丁寧に調整して刷り上げていきます。

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そして、仕上りはこちらです!

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トークショーもあるそうです。(詳しくはコチラ
今もっとも輝いている写真家とデザイナーであるお二人が関わられた一冊。
本当にたのしみな作品集です。
関係者のみなさま、お疲れさまでした。
遠方まで、どうもありがとうございました。

★予約はコチラからどうぞ!

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「松江泰治 jp0205」印刷立会い

2013.3.3  立会いにいらっしゃいました! 

松江泰治さんの写真集「松江泰治 jp0205」の
印刷立会いの様子をレポートします。

松江さんは、 第27回木村伊兵衛写真賞の受賞作家であり、
世界中の地表をフラットに切り取り、記号化すると共に個体化する
採集を続けてこられました。
本作は日本各地を空撮で切り取る“JP”シリーズの最新作で、
“JP-02”は青森県を、“JP-05”は秋田県を撮影。
建築物だけでなく、街並みや地形、
海岸線など空撮という高さから撮影することで見えてくる、
あたらしい日本地図。
青幻舎サイトより抜粋)

さて、2月某日、現場にかけつけるとすでに立会いは始まっていました。
今回はハイデルベルグXL機を使用しての印刷です。

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右から、青幻舎の森さん、
写真家の松江さん、デザイナーの秋山さん、
サンエムカラー(PD)谷口専務です。

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秋山さんと松江さんが細かくチェック。

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OK分と見比べます。

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さらに別の台も確認。
印刷のインキ量で調整できる範囲は、この現場で調整していきます。
細かい指示が松江さんからPDの谷口専務に伝えられ、
さらにXL機の機長が作業を行ないます。

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OKの台には、サインをいただきます。
なんだかかっこいいサインですね。

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時間をかけて全部のページをokいただきました。
当日は美術評論家の清水穣氏も来社されました。
関係者のみなさん、どうもありがとうございました。

待望の新作のご予約はコチラから受け付けています。
ページごとでしか拝見できなかったのですが、
秋山さんのデザインも含め一冊で見てみたい作品集です。
ぜひみなさんも手に取って頂ければと思います。

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