印刷職人のしごとばTOPICS

1冊の写真集が完成するまで 番外編 No.2

2018.2.15  1冊の写真集が完成するまで 

サンエムカラーが、作家の方と協力して
新しい写真集を作り上げるまでの様子をリアルタイムで
お届けするシリーズ「1冊の写真集が完成するまで」。
(過去の記事はコチラからお読みいただけます。)

実は、1月5日に「Wakayama Days」さんと
美術館ブックカフェ「BRING BOOK STORE」さんの共催にて
「狼煙の輪郭(のろしのりんかく)
〜写真家・照井壮平が25年追ってきた “熊野・高野” と書籍デザイン〜」
として、トークイベントが行われました。
その場に、光栄ながら弊社の担当前川も登壇させていただきましたので
遅ればせながら、レポさせていただきます!

場所は、和歌山県立近代美術館内の「BRING BOOK STORE」です。
黒川紀章氏設計の和歌山城を望むかっこいい建物の中にありました。

なんとエントランスに、狼煙が上がっていました!
書籍名にあわせた素敵な演出で、イベントにも期待が高まります。

和歌山カルチャーがぎゅっと詰まった素敵な書店、
BRING BOOK STORE」には、
ありがたいことにサンエムカラー印刷の書籍も。

70名もの方にお集まりいただいたそうですが、
贅沢なことに本物の紙焼きを触らせていただけるという
大盤振る舞いでした!写真家の照井さんに感謝。
印刷物と紙焼きを見比べることのできる貴重な機会です。

なんと「狼煙料理」付きのイベントでした。
「狼煙料理」とは出陣前のお食事をイメージされたとのこと。
アイデアいっぱいのイベント、さすがです。
(おいしかったです、ご馳走様でした!)

1部では写真家の照井さんのトークです。
照井さんの25年に渡る撮影の日々や
写真集ができるまでのストーリーを知ることができました。
小さい頃からの興味深いお話もしていただいて、
みなさん集中して聴いておられました。
(詳しくは、道音舎さんのFBをご覧ください)

2部は、クロストークです。
BRING BOOK STORE」主催の源じろうさんと。
和歌山のカルチャーを牽引しておられる源じろうさんと
和歌山を撮り続けておられる照井さんのお話で、
和歌山の祭りに行ってみたい!という気持ちになりました。

デザイナーの硲さんからは、
本ができるまでの構想段階からの話をみっちりと。
イメージから形にするまでの長い道のりのお話、
本当に興味深かったです。
ご自身が主催される出版社だからこそ、
ここまでこだわりの写真集ができたということや
お三方の情熱がものすごく入っていることがよくわかりました。

いよいよ前川の登壇のターンです。
柱の陰から見ながらドキドキしてしまいました。。。
面付けした状態の印刷物など資料を元にご説明させていただき、
かなりマニアックな内容でしたが、
興味を持って下さった方もおられたようで一安心。

次のターンでは、4名のクロストークや質疑応答でした。

夜も更け、狼煙も上がりきったところでトーク終了。
終了後に、参加者の方からサンエムカラーのブログを読んで
来てみましたと言って下さる来場者の方もおられて、
前川共々感激してしまいました。

アートブックシーンをもっと広げていきたい想いや
印刷物の深い世界をお話する機会をいただき、
照井さん、道音舎の北浦さん、硲さん本当にありがとうございました。
道音舎さんの次回作も、楽しみにしております!