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4Kカレンダー「2018年度版アグネス・ラムカレンダー」が「週刊ポスト」で紹介されました!

2017.9.21  お知らせ 

当社が印刷を担当し、株式会社ハゴロモ様より
販売予定の「2018年度版アグネス・ラムカレンダー」が、
サンエムカラーの名前とともに週刊ポストにて紹介されました!

 

このカレンダーでは、サンエムカラー独自の
「4K印刷」を使って印刷することで、約40年前の
写真を非常に鮮やかに再現することに成功しています。

 

発売の折には、ぜひお手元に置いて
高精細な4K印刷の世界をお楽しみください。

 

壁掛けタイプ(2700円)と卓上タイプ(1728円)の2タイプが発売(9月初旬予定)。
発売元:株式会社わくわく製作所
販売元:株式会社ハゴロモ

1冊の写真集が完成するまで④

2017.9.20  1冊の写真集が完成するまで 

サンエムカラーが、作家の方と協力して
新しい写真集を作り上げるまでの様子をリアルタイムで
お届けするシリーズ「1冊の写真集が完成するまで」。

今回は、いよいよお客様に写真集本文の
印刷に立ち会っていただく様子をお伝えします。

 


 

前回の記事でお伝えした打ち合わせから4日後。
北浦さん・照井さん・硲さんに、本社から少し離れた
印刷工場へお越しいただきました。


▲工場の2階です。ここで装丁などの打ち合わせもしつつの立会いとなりました。

 

ほどなくして、1階で立会いが始まりました。

今日使われるのは、前回の打ち合わせでいただいた
指示を元に修正を加えたデータから作った刷版です。
修正指示が書かれた校正と見比べ、
思い通りの修正がされているかチェックしていただきます。
(北浦さんが前回の色修正の様子をブログ「みちとおと取材記」に
書いてくださっています。ぜひ、併せてお読みください。)

 

印刷立会いの流れは、
「1台ごとのお客様によるチェック→印刷」の繰り返しです。
精密な印刷を実現するためには
インキの色だけでなく、紙を伸縮させる温度・湿度など、
様々な環境の条件まで考慮しなければなりません。
印刷機の設定も台ごとに変わります。
そのため、1つの台をチェックしていただき、
OKが出ると、その時点の環境が変わらないうちに
1台分だけを刷り切ります。
チェックだけ先に済ませてから全体を一気に印刷する、というわけにはいかないのです。

しばらくチェックをいただき、相談もされた後、
まず1台目には無事にOKがいただけました。


▲OKの証には、お客様直筆のサインを刷り取りに書き込んでいただきます。

1台目の本刷り、スタートです。

 

一つの台が刷りあがるには少し時間がかかるので、
合間を見て2階に上がり、装丁などの確認をします。

書籍の完成のイメージを固めていくのに、校正や
見本の他に使うのが、製本見本である
束見本(つかみほん)です。


▲これが今回の写真集「狼煙」の束見本です。
しっかりと製本されていますが、あくまで製本見本なので
表紙には何も刷られていません。

連載第1回でも書いていたのですが、製本は
コデックス製本を上製本の表紙に貼り合わせるという形態を
使うことになっています。


▲コデックス製本の本文の背です。
背が表紙から離れており、糸で綴って糊で固めた部分が
外に出ています。


▲この背の作りのおかげで、本を手で押さえなくても
綺麗に180度開くのが、コデックス製本の最大の特徴です。
本のノドまで全部見えるので、見開き2ページに渡った
画像がある写真集などに適した製本です。

今日はこの束見本を使って、製本時の見え方の確認をします。
ここで問題になったのは、糸の色でした。

写真からもわかるように、ノドが大きく開くので
綴っている糸まで全部見えます。
上の写真のように、ページによっては画像の中に
黒い糸が走ることになります。
糸は本文の背からも見えるので、色を慎重に
決めなければなりません。

「ここの写真は糸があっても良さそうだけど、
こっちは構図的にもまずいかも」

糸の存在感が特に重要になるページに合わせて、
製本方法の見直しや、レイアウトの変更まで考慮に入れつつ、糸の色を考えます。

黒糸・白糸・グレーの糸が選択肢に上がり、
後ほど糸のサンプルを見ながら詰めていくことになりました。

 

そうこうしているうちに、次の台の印刷が始まったので、
また工場で色の確認です。

機械の駆動音の中、見本も使いながら確認と相談が進みます。

 

ここから色を調整する場合、機械の設定か
インキの色を変えることで対応します。


▲この操作盤では、印刷機からインキが出る量を
部分的に調節できます。

色が命の印刷において、最後の最後までお客様に
追って見ていただける立会いは非常に重要な行程です。
この段階でも、理想の仕上がりに近付くまで手を尽くします。

 

別の印刷機では、並行して表紙の校正が行われていますので、
そちらも確認をいただきます。


▲束見本の表紙と同じ黒い紙です。

校正を見て、表紙に使うインキの色を決めていただきます。


▲画像では分かりにくいですが、左からそれぞれ
グロスニスと黒のインキで熊野古道を表す線が刷られています。

見ていただいた結果、インキは黒に決まりました。

 

見返しの印刷も始まっています。


▲見返しOKの証には硲さんのサインをいただきました。

 

ひと段落したので、またまた2階に上がります。
この繰り返しを、全ての台が刷れるまで繰り返します。

取材はここで終わりますが、この後も引き続き、
立会いは続きました。

 


 

本文、表紙、見返し、製本と、徐々に
パーツが集まってきました。ここからが本番ですので、
引き続き気合いを入れて、完成に向けた調整を進めていきます。

次回は、表紙に施すシルクスクリーン印刷の
確認のため、サンエムカラーを離れて
シルクスクリーン印刷会社からお伝えする予定です。

 

「1冊の写真集が完成するまで」、次の更新をお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

オンラインショップをリニューアルしました!

2017.9.16  お知らせ 

ホームページのリニューアルに伴い、
オンラインショップからサンエムカラーオリジナルグッズが
便利にご購入いただけるようになりました。

 

おなじみの源氏グッズから、弊社にて
企画から製作まで担当いたしました
「金澤翔子×いかわあきこ 共に生きる展」の
グッズや(開催当時の紹介記事はコチラ)、
書道家「MAAYA」と、摺師「松井勝美」による
コラボレーションプロジェクト「ARIGATOプロジェクト」関連グッズまで、
多彩なラインナップとなっております。

 

 

また、一部の商品を除き、
Amazonからもご購入いただけるように
なっておりますので、ご利用ください。

オンラインショップは書籍印刷だけではない
サンエムカラーの活動を知っていただける場でもありますので、
是非お立ち寄りください!

 

サプール写真展 松坂屋名古屋店にて開催スタート!

2017.9.13  展覧会・イベント情報 

先日は大丸心斎橋店での巡回展スタートをお知らせいたしましたが、9月13日より、松坂屋名古屋店 南館1階オルガン広場でも「サプール写真展『平和をまとった紳士たち』」がスタートいたしました。同時開催として、9月13日(水)→25日(月)の期間中は、北館 GENTA2階・3階エスカレーター横レストスペースにてミニパネル展が同時開催(無料)されます。

心斎橋店でも大サプールであるセブラン氏の登場で会場は大盛り上がりでしたが、名古屋店でもスタイリッシュで笑顔の素敵なセブラン氏の姿をキャッチしました!この日もとっても素敵なコーディネートですね。

今回、サンエムカラーは、本展覧会のグッズの企画・デザイン・製造を担当させていただきました。優雅でおしゃれ、そして陽気なサプール達の魅力が詰まったグッズをたくさんご用意しております。そんなグッズたちをセブラン氏も気に入ってくださって、我々としても感無量でした!

セブラン氏が記念にと、サプールグッズと一緒にパチリ。

▲スタイリッシュなブロックメモとサプール手帳

▲ポスターにも使用されたカットにはセブラン氏の姿も。

▲ポストカードは定番の人気アイテムです!

▲サプールの言葉も楽しめる2018年度版カレンダー

 

会期中はトークショーなどのイベントも盛りだくさんです。(詳細はこちらからご覧ください)ぜひご来場の際には、写真展とともにグッズコーナーもお楽しみいただければうれしいです!また、心斎橋店での開催は9月18日(月・祝)までとなっております。お近くの方はぜひご来場いただければと思います。

 


サプール写真展「平和をまとった紳士たち」

会期:2017年9月13日(水)→25日(月)
場所:松坂屋名古屋店 南館1階オルガン広場
入場時間:午前10時〜19時30分(20時閉場)
最終日は午後5時半まで(午後6時閉場)
入場料:一般500円、中学生以下無料

 

1冊の写真集が完成するまで③

2017.9.13  1冊の写真集が完成するまで 

サンエムカラーが、作家の方と協力して
新しい写真集を作り上げるまでの様子をリアルタイムで
お届けするシリーズ「1冊の写真集が完成するまで」。
更新も第3回目となりました。

今回は、全ての校正をお客様に
チェックしていただき、直接打ち合わせの中で
具体的な要望や修正点を出していただく様子を
お伝えします。

 


 

今日は京都本社での打ち合わせです。
北浦さん・照井さん・硲さんにお越しいただきました。

事前に、前回発送しました本機校正に対して、いくつか
ご要望をいただいております。

(北浦さんが、校正を見ていただいている様子を
ブログ「みちとおと取材記」に書いてくださっています。
ぜひ、併せてお読みください。)

 


▲要望・指示は直接書き込みます。

今回は、これらのご指示を参考にして
再度印刷した校正を使い、本番の印刷に
向けてのさらなる色修正指示を頂きます。


▲新しい校正を見ていただいています。

前回の記事で印刷の様子をお伝えした校正は、
同じデータを使っていても画像の配置などは
本番とは異なるものでした。
新しい校正では、色の修正を加えるとともに、
配置や画像の大きさも本番で使う形で印刷されています。
紙も同じですので、本番と同じ状態で色を
確認していただけます。

 


▲新しい校正を使って作った写真集の見本です。
実際に本として仕上がった時の写真の見え方、
ページ順による写真の構成が確認できます。
すごい厚みですが、校正は紙の片面にしか
印刷されないため2倍の量の紙が使われています。
完成は約半分の厚みです。

 


色見本を用意して、色修正の準備です。

 


▲赤ペンは指示書き込み用です。
修正指示は赤ペンで書かれるので、指示を入れることを「赤を入れる」と呼ぶこともあります。

 

いよいよ指示を書き込んで頂きます。

 


奥の二つが同じ写真の色見本と校正です。
かなり色の濃さに違いがあるのがわかります。

色修正の指示の仕方や、かける時間は作家さんによって様々です。
色見本として写真を使う場合でも、作品集と実際の写真作品を
ある程度違うものとして見られる方や、写真を絶対の色見本として
使われる方もおられます。

「ここは色見本と同じトーンに、でもここだけ明るくしてほしい」
「校正は明るすぎるけど色見本も理想より少し濃いので、見本よりは少し薄く」
というように、「こういう指示をしたい場合どのように書くのが良いか?」
といったこともお伝えしながら、ここにいない色修正スタッフに
お客様のご要望が100%伝わるような指示を作っていきます。

 
▲「ここはこういう風にしたくて…」口頭で補足指示をいただくこともあります。

 

 

 
▲「カリッと」「トゲトゲしく」と言った指示が見えます。説明的な言葉では表せない修正も大切です。

 


▲デザイナーの硲さんからはテキスト部分の指示をいただきました。

弊社で行う色修正だけではなく、お客様の方で
データを作り直していただく方が良い場合もあります。
このテキスト部分では、黒とグレーの2色で刷っていたところを
わずかな版ズレによる文字の太りを防ぐため1色で刷ることに
変更したので、硲さんにデータを新しくいただくことになりました。

 


▲色修正はただ真剣に進むだけでなく、合間に作品や被写体についてのお話も伺いました。
女人禁制の山の話や、写っている方のエピソード、写真のタイトルについてなどなど
興味深いお話に、良い写真集にしようという気持ちがますます高まります。

 

色は写真集の構成にも影響を与えます。

写真下はお祭りの火の写真ですが、完成時は川の水の写真の
隣のページに来る予定です。
「火と水を戦わせても面白いかもしれませんね」と硲さん。

物語のある写真集なので、単体での色の良し悪しだけでなく、
見本も使いながら全体の流れを見て修正をしていきます。

 


▲どんどん書きます。


▲どんどん書いて…

 


最後にもう一度初めの方の校正を見直し、修正は終わりました。

色修正が終わった後、やはりこのボリュームの写真と取材量、
何年もかけてここに至ったのだろうなと思って今更ながら
撮影期間を伺ったところ、なんと「21年」とのこと。
何年どころか何十年のボリュームでした。身が引き締まります。

今後の予定を相談し、次回はいよいよ本文の印刷立会いに
お越しいただくことになりました。

 

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ここでお伝えしているほかに、並行して表紙の校正や
束見本(製本の見本)の製作も進んでおります。
完成をお伝えする日もだんだん近付いてまいりましたので、
引き続きお読みいただけると幸いです。
「1冊の写真集が完成するまで」、次回の更新をお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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